義歯を安定

千葉県千葉市の加藤歯科・歯科医・歯医者では審美治療メタルフリー治療矯正治療歯周病治療インプラントの治療を行っております。








2016.12

ひとことが100回目 皆さん、お元気ですか?今回、ひとことが100回目になるんで、過去全部のニュースレターを読んでみました。ホント、歴史を感じますね。ちょっと意外だったのは「歯周病」に関してはほとんど書いてないんですね。あまり治療が好きじゃないんでしょうね。(笑)逆に何度も何度も書いているのが、子供の矯正に関するネタです。ようやく最近になって私の歯並びが悪い理由は何だったのか?さらには長男がキレイな歯並びなのに、次男の歯並びが悪い理由、さらにはずーっとオネショが治らなかった理由が理解できました。本質的にオセッカイなんで、この知識を使って最小限の介入で将来の噛み合わせをキレイにしたい、呼吸由来の全身疾患を予防したいと思っています。知れば知るほど全身の病気は口腔内からスタートします。歯周病が万病の元であることは今や常識ですが、口呼吸が原因の病気がたくさんあること、病気じゃないけど呼吸が不十分な結果、発育不全による問題が多いことはあまり知られていません。患者さんにとって将来(嫁入り前とか)の見た目の問題にすぎなかった矯正治療が、一生涯の健康に大きく関与することのできる非常に有効な手段になりました。
ひとこと その100 祝 100回 「今後は・・・」

K-7 100回はいつかはたどり着く場所ではあります。とりあえず継続することが大事で、中身がイマイチであろうと恥ずかしげもなく公開してきました。(笑)
今回「100回記念」と言うことで、最初から全部読んでみました。ホントにすごい量です。でも「何のためにはじめたんだっけ?」という根源的な疑問が湧いてきました。かとう歯科も営利企業ですから、「患者を増やす!」とか「売上を伸ばす!」ことが目的だったのは間違いはありませんけど、読めば読むほど「これじゃ儲からない感」が満載です。(笑)
スタート時点では「まぼろしのひとことその1」に取り上げた噛み合わせの話に出てくるK-7の解説、「Vol.3その10」で書いた「奥さんが死にそうになった話」に登場する「アキュプロ」という機械の説明というか解説をしたかったのかな?と思います。アキュプロは一般に「波動治療」と呼ばれるジャンルの機械です。ベースは「経絡」です。残念ながらこれを扱っていた代理店の社長が数年前に癌で死んでしまい、結局きちんと使えないまま死蔵されています。彼もこれを使って患者を診てましたから「社長が自分でアキュプロ使えば治るはずなんじゃないの?」って思うけど・・。

アキュプロ 笑い話みたいですけど、こういう業界の人は一般の健康診断をバカにしているのか、ビックリするぐらいあっさりと死にます。この人間ドック全盛の時代に、今どきあり得ない死に方をします。妊娠したら通常なら受けるであろう超音波検査をしたのかしないのかわかりませんが、子宮外妊娠破裂で出血性ショックを起こして死んだとか、胃潰瘍がひどくなり大血管からの出血多量で死んだとか・・。そういう話が3件続いて、波動系のアキュプロから気持ちが離れてしまいました。400万のローン組んで買ったんですけど、1円も回収しませんでした。しかし、この機械のお陰で、うちの奥さんが死なずに今でも生きているだけでも良しとしましょう。(笑)

しかし、このアキュプロから知らされた事実にその後しばらくの間、悩むことになりました。今じゃ全く平気ですが、最初のうちは患者さんに「口腔内の金属は身体に良くない」「インプラントはイマイチ?」って言いにくかったです。「その10」で書いたとおり、家内は金属を全部外したことが理由かどうかわかりませんが、不治の病である潰瘍性大腸炎から現在完治しています。安倍首相で有名になった病気です。この病気は最後には大腸がんになることが多いです。安倍さんの口腔内には銀歯がみえますから、今のところ新しい薬が効いているようですね。(笑)

二つ目の「インプラント」はずーっと悩みでした。残念ながら、入れ歯では天然歯の代わりにはなりません。しかし、バイオレゾナンス医学会の方ではインプラントは悪者です。私なりの答えは「口腔内に使う金属をチタン(インプラントの原材料)だけにして、それ以外はすべてセラミックスにする」です。「チタンインプラント自体が問題なのでは無く、管理の悪いインプラントが歯周病になることが悪い」ようです。基本的にはインプラントを使わない口腔内を維持する方が良いです。どうしてもダメな場合はジルコニアインプラントも用意しています。

ゼロサーチ 7年前からバイオレゾナンス医学会に入りました。これは佐賀の矢山先生が主宰する医療関係者だけの団体です。矢山先生の存在は昔から知っていましたが、ちょっと避けていました。キャラが強すぎると思ったからね。しかし、いちばん親しい鹿児島の友人が「俺は佐賀に通うから、おまえも東京に通え!」的な誘いを受けて入会しました。姉もすでに気功師学校を卒業し、施療をはじめていましたので、久しぶりに「波動系」も良いかな?と思い、入会しました。しかし、半ば強引に私を誘った友人はなぜか数年前に退会したそうです・・。 7年経っても劣等生で、ゼロサーチをきちんと使えませんけど、ネタが面白いので今は楽しく参加しています。(笑)

健康ネタはバイオレゾナンス医学会由来が多いです。刺身などの生もの、生野菜はほとんど食べなくなりましたし、牛乳も口にしません。食に対する制限は多いです。でも、いろいろと怖いことを知ると食べられません。グルテンも問題あるし、炭水化物はホントは必要ない栄養素なんじゃないかと思ったりします。糖質制限食は糖尿病、癌に対する非常に有効な治療法であることが広く知られるようになってきましたね。アレルギーが改善する人もいるみたいです。

バイオレゾナンス医学会の半分ぐらいは歯医者なんですけど、噛み合わせ系の話はあまり出てきません。「不定愁訴」に有効なのに、あえて私が何も言わない理由は「ゼロサーチも使えない劣等生」だからでしょう。それでもバイオレゾナンス医学会の先生から紹介された患者さんの噛み合わせを治すと非常に良くなっているようです。紹介者のDrから「何か秘密兵器があるんですか?」と聞かれても、簡単に「筋肉の意見を尊重してます」程度の説明しかしていません。学会の中でもう少し大きな顔ができるようになったら、全国大会でK-7の講演でもしましょう。

噛み合わせ症候群 結局、噛み合わせの話はこれからの私の進む道を決めたようです。まあ、「これから」って言ってももう58歳なんで、あと何年やるのかわからないんですけどね・・・。「何年やるかわからない」 と言いつつ、K-7は435万円かけて新型を導入することになりました。(笑)「K-7って、いったい何の機械なの?」の説明はうちのHPに貼り付けてあるムービーを見てもらえばわかりやすいです。結局、噛み合わせを治すためには全部の歯を削ってセラミックを被せるか、歯並びを治さないといけないんですよね。全部削るのは気が進まないから、今までいくつも矯正のセミナーを受けてきたんですけど、ようやくK-7と一番相性の良い矯正治療法(MEAW)を見つけ、そのセミナーを1年間福岡まで受けに行ってきました。そして、今までやっていた「抜歯矯正」をやめました。(世の中の矯正歯科はほとんどこれですが・・・)残念ながら今までの「8本抜いて寄せる」矯正では上手に噛まないんです。成人を抜歯矯正すると噛み合わせがおかしくなり、矯正治療終了後2~3年すると頭痛や食いしばりなど「噛み合わせ症候群」の患者さんと同じ症状になる人がいます。審美的には良くなっても咬合的には壊れちゃったんですよね。福岡の先生のところには抜歯矯正で顎関節症になった人が多くやってきます。逆にMEAWで治療すると人によってはすごいことが起こります。なんと「小顔」になるんです。食いしばりをしている人は常に頬筋の「筋トレ」をしているようなものです。これを正しい咬合位にすると食いしばりがおさまり、筋トレで膨らんだ筋肉が落ちます。するとエラが落ちて「小顔」になるんです。(笑)

近頃はウチの家内が初診の患者さんにお話を聞くんですけど、私が聞くよりも得られる情報量が多いことがわかりました。女性の患者さんから聞き出せる情報にはびっくりします。主訴が「噛み合わせが悪い」で来る女性は生理不順がひどい人がおおいです。若い女性の悩みには生理不順と便秘(下痢)と冷え性が多いですが、これって噛み合わせが悪いことが原因の場合が多いかも。迷走神経(副交感神経系)の異常と同じ症状ですよね・・・。迷走神経は胸鎖乳突筋と平行しているので、筋肉の異常電流が妨害電流となっているんじゃないの?もしかして、今、不妊外来が繁盛しているのは噛み合わせ異常の女性が多いから?不妊治療に大金を使うなら、若いウチに噛み合わせを考えた矯正治療を受けた方が良いのかもしれない。うちの矯正治療なら歯並びがキレイになって、運が良ければ子供もできて、頭痛も治って、便秘も冷え性も治って、さらには小顔になります。これで玉の輿にでも乗れれば矯正代なんて安いモノ。(笑)

顎顔面矯正 しかしながら、大人になってから歯並びを治すのは大変なんです。それならば小学生の頃からやりましょう!ということで、家内を違う矯正のセミナーに行かせました。今までも上顎を広げる治療はやってきましたけど、これだけじゃ治りきらない患者さんが2名出てきてしまいました。「ああ、やっぱり抜歯矯正しないと無理かな?」とちょっと落ち込んでいたんです。矯正治療って普通は「歯列矯正」っていうんですけど、このセミナーは「顎顔面矯正」。「顔まで矯正するぞ!」っていう意気込みが楽しい。年齢制限がありますが、上顎を前に引っ張ることもあります。鼻を高くすることが目的じゃないけど、結果として鼻は高くなります。(笑)本当に運良く面白いセミナーに出会いました。主宰者は鹿児島大学の矯正学講座にいた先生で、我々も学生の頃習ったことがあります。この人はホンマモンの矯正専門医ですが、今は成人の治療はしていません。こういうセミナーを開業医に教えているんで矯正学会の中では異端児。私は基本的にこういう人が好きです。

この先生の考え方で一番好きなのが、鼻呼吸を大事にしていることです。そうなんですよね。呼吸なんですよ。救急医療では「ABC!」と言われています。Aは気道確保(Airway)、Bは人工呼吸(Breathing)、Cは心臓マッサージ(Circulation)です。今はC-A-Bになりつつあるようですが、とにかく呼吸が大事。人間が一番大事にしなくてはいけないのは「イキ(呼吸)」です。「上顎を横に拡大すると鼻の通りが良くなります」という内容が、耳鼻科のDrと共同で「上顎急速拡大による鼻腔通気の改善効果」というタイトルで日本小児呼吸器学会雑誌に掲載されています。

小児は夜間に呼吸不全傾向にあると、夜尿症(おねしょ)、いびき、寝相が悪い、夜驚(就寝中に突然叫ぶ)などがみられます。ついでに食事中の問題としては、飲み込むことができない、お茶などを飲みながら食事をする、クチャクチャ音を立てながら食事する・・などです。鼻呼吸を確立させるためにしっかり噛まなくちゃいけないし、歯並びも良くなければいけない。ベロは上あごに付けてないといけない。鼻呼吸ができる顎顔面であれば、ほとんどキレイに歯は並ぶはずなんです。でも、骨を矯正できるのは年齢制限があります。鼻を高くする(上顎骨を前に引っ張る)のは5~10歳までです。(上顎の幅を広げるのは20歳ぐらいまで)ですから「できれば早いうちに!」といっても、我々の言うことを理解し実行できる年齢以上じゃないといけません。小学生以上です。当然ながら、親も必死になってもらわないと治りません。家族の協力なしに勝手に治るほど甘い病気ではありませんので、あしからず。 セミナーの内容が面白いので、来年3月から私も行くことにしました。場所は東京駅です。福岡に比べれば楽勝!毎日でも行けます。数年後にはかとう歯科は「顎顔面矯正、非抜歯矯正専門歯科医 院」になっているかもしれません。ああ、あとは姉の気功治療も残ってます。(笑)

編集後記 一時期高額医療機械を買い続けていました。アキュプロ400万、K-7システム400万、CEREC1200万、CTセファロ(X線撮影機)1100万・・。歯科用顕微鏡400万円。・・・。アキュプロは日本では流行りませんでしたが、経絡に基づいた素晴らしい診断システムだと今でも思っています。結局は自分で使うまでにはなりませんでした。K-7システムはMEAWを習ったことで真価を発揮しています。2004年に買いましたが、壊れてももう修理できないそうで、仕方なく次世代機を買いました。435万円です。CERECは2007年に買いました。世の中でまだセラミックスの技工が一般的ではなく、技工料も高額でした。8年経って金の価格が暴騰し、金合金からセラミックへの転換が早まりました。その結果、技工所も増え、技工料も安くなりました。次の世代の機械も出ていますが、いまさら1200万は意味がないから買いません。CTは単なるレントゲン撮影機なんで、お金を生み出す機械じゃありません。これは壊れるまで使います。セファロとは矯正治療用の規格撮影なんですが、これはこれから活躍するでしょう。横から撮ると鼻の高さの変化が見られるかもしれません。(笑)歯科用顕微鏡は根管治療(歯の神経の治療)や審美歯科で使っていますが「顕微鏡を使うから5万円!」のような使い方はしていませんから、頻繁に使っているけどこの機械もお金を生み出していません。その昔、歯科業界で「差別化」という言葉が流行って、その代名詞のように歯科用レーザーが売られていました。だいたい400~600万円の機械が飛ぶように売れました。私はレーザーを使う場面を思い浮かべることができず、結局買わないままでいます。東北のある地方ではみんなが「差別化」に走り、その地方の80%の歯科医院がレーザーを導入したそうです。(笑)ウチみたいに持って無い方が「差別化」することができる!!
編集後記2 本文中に「鼻が高い方が美人!」とは書いてないんですけど、日本では「鼻が高い方が美人!」と思う人が多いのはやはりのっぺりとした凹凸のない顔が普通だからなんでしょう。「クレオパトラの鼻が・・・」というパスカルの「パンセ」にあるフレーズは「クレオパトラの鼻がもう少し低かったら・・・」だと思っていましたが、フランス語の原文は「低かったら」ではなくて「短かったら」だそうで、フランスでは「鼻が長い・短い」という単語には美醜を意味する価値観は含まれていないのだそうです。単に日本で「鼻が低かったら」と訳したから「鼻が低くてブス」のイメージが付いてしまい、「クレオパトラが美人じゃなくなれば・・」となったようです。実際にクレオパトラは美人だったようですが、時代も違うし、国も人種も違うわけで、価値観も大いに違うんで、頭部の像の鼻を低くしたら意外と日本人好みになるかもしれません。ですから「顎顔面矯正」は美人になるためじゃなく鼻呼吸をしやすくするためですので、誤解のないようにお願いします。結果として「ミスユニバース」になっても我々の目的とは無関係です。(笑)
編集後記3 うちの奧さんが診療室に出てくるようになって7~8年経ちます。ようやく違和感なく患者さんと話ができるようになりました。我々は鹿児島大学歯学部の1期生です。学部を新設するにはお金が掛かります。初代の学部長から「君たちを卒業させるまでに3000万円かかるんです。そこのところをよく理解してください。」と言われました。私立であればそれを親が払いますが、我々は税金で大学を出してもらっているわけです。一番の税金の無駄遣いは奧さんを家でゴロゴロさせておくこと。しかし、普通の歯科治療には興味がなく、矯正なら多少興味があるということで、セミナーを受けてもらいました。その結果、K-7から得た知識を元に考えると「抜歯矯正は間違いなんじゃないか?」という結論になりました。そこで、家内は「原因追及」のために子供の顎顔面矯正へ、私は現状をなんとか治すために「福岡でMEAWのセミナー」へ行くことになりました。お互いに違う内容を得て、違う視点で一人の患者さんを眺めることができるようになりました。我々の共通の視点は呼吸の改善による「真の健康」です。「息をしないと死んでしまう」のに、ほとんど無視されている「空気の通り道」を広げることを目的とした歯科医院が千葉に1件ぐらいあってもいいんじゃない?(笑)
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