デジタルレントゲン

千葉県千葉市の加藤歯科・歯科医・歯医者では審美治療メタルフリー治療矯正治療歯周病治療インプラントの治療を行っております







まぼろしのひとこと

まぼろしのひとこと その3

2004.11.30

新しいデジタルレントゲン
 皆さん、お元気ですか?
3ヶ月に一度書いているこの「ひとこと」も第3号になりました。
今回は悩みに悩んだ末に導入を決定したデジタルレントゲンの話です。悩んだ理由は、値段が高いからです。 それ以外は全く問題ありません。IT関連融資というのがあり、金利が安かったので決断しました。

 思い起こせば、開業時にうちの病院の診療台が3台もドイツのシーメンス(今、レアルマドリードのチームスポンサーの企業体)だと知って、親しい友人が「シーメンスは『歯科のベンツ』と言われているんだぞ!普通はお金ができてから院長の特別な治療台として1台買うもんだ!」と余計なお世話してくれたので、「それなら一生ベンツなんか乗らねーよ!治療に使う道具にお金を掛けて何が悪い、車で治療するワケじゃない。おれが個人タクシー始めるならベンツでやってやる。」と言い放ったことを思い出しました。 普段使う車にお金掛けてもしょうがないでしょ。治療が上手に出来るようになるワケじゃないし・・・。 でも、ベンツもBMWも良い車でしょうね、きっと。シーメンスを使っているとあちらの機械の良さがよく解ります。 人間に優しいしエコロジーを第一に考えていますからねえ。結局、今回またしても舶来品です。残念ながらシーメンスはさらに高くてさすがに手が出ませんでした。 それでも、私の欲しかった断層撮影ができて、デジタルで、という2点をクリアしていますので、もう、清水の舞台から飛び降りるつもりで(古いかな)買ってしまいました。

 まず、最大のポイントはデジタル化です。歯科にデジタルレントゲンが導入されて2〜3年経ちます。デジタルするメリットは何にも増して患者さんの被爆量が減ることです。 放射線の為害性をあまり強く言ってしまうと、医療行為ができなくなるので、我々サイドの人間はどうしても「大丈夫、大丈夫」と言うことが多くなります。しかし、少ない方が良いに決まっています。 心配性の私は原発の事故やトラブルが起こるたびに、受診拒否が増えるのではないかと思ってしまいます。 日本人はあまりにも原発の「安全神話」に慣らされすぎて鈍感になってしまいました。東海村の「臨界事故」なんて海外では「核爆発Explosion」と新聞に書いてありました。隠して良いことと悪いことが判ってないのではないかな。 切開したり麻酔したり薬を投与したりレントゲン線を浴びせたり、こういう行為を免許を持たない人がやることはできません。 その理由は基本的にすべて身体に悪いからです。悪いことをしても、それによって得られるものの方が患者さんの利益になるから認められているのです。 患者さんの利益です。医者の利益ではありません(笑)。そこのところを患者さんも我々も真剣に考えなくてはいけないのではないでしょうか。安易に薬に頼る、心配だからいっぱいCTを撮る、年に何回も胃の透視をやる、・・・。 まだまだ実際に使っていないのでどのぐらいの線量低減になるかはハッキリしないですが、半分以下ぐらいにはなります。2年前に一度導入しようと思ったことがあり、ここら辺りを業者にしつこく質問しました。しかし、そういう質問をした歯医者は日本で私が最初だったようで、各メーカーに一人ぐらいしか私に説明できる人はいませんでした(笑)。

 放医研の先生にも教えてもらい調べたところ、発生させるレントゲン管に流す電流、電圧を下げると出てくるレントゲン線の量も減ります。 しかし、線の質も変化するので、一概に低電流低電圧を目指せば良いわけではありません。レントゲン線の発生量が減ることは事実です。 充分に使える範囲の情報が得られて最小の線量を出すのがベストです。時間に関しては短い方が良いに決まっています。撮影時間は一次関数的に影響します。 いっぱい撮るのが良くないのは間違いないことです。今回の機械では大きな写真でも写りが鮮明なので、小さな写真を撮り直す必要が減ります。トータルすると患者さんのメリットはかなり大きくなると思います。
もう一つ私が欲しがった理由は断層撮影ができることです。今、噛み合わせのことに興味があるのです(ひとこと1参照)が、顎の関節の撮影がきれいにできるようになります。 おやしらずを抜く前に埋まっている方向や根の先の曲がっている方向が事前にわかるので、どのぐらい時間が掛かるか、後で痛みがどのぐらい出るかなどの「大変さ」の程度の予測が正確になります。 正確に予測はできても痛くなくなるわけではありません。インプラントを埋入する前に骨の量を把握できるようになります。また、プリントアウト出来ますので患者さんにお渡しできます。
自分の口腔内の状況を眺めながら、じっくりと考えて頂くことができれば、虫歯にしないことの大切さ、神経を取らないことの意味、歯周病を治し自分の歯やインプラントをうまく使い、定期検診やPMTCを続けて、死ぬまで入れ歯にしないで生活することが、如何に健康であり続けるために必要なことかが御理解いただけると思います。

かとう歯科 院長 加藤昭浩

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