かとう歯科では審美治療 ・メタルフリー治療・矯正治療 ・歯周病治療・インプラントの治療を行っております
よくわかっているようで今ひとつピンとこない虫歯。 皆さんの歯磨きの目的は「虫歯」予防ですか? 「虫歯」とはいったい何でしょう。 虫歯のことがわからないと予防も治療もできません。 「虫歯」の考え方は時代で変化しています。歯医者も混乱する「虫歯」について。
歯質の話
よく「歯の質が悪くて」と言う方がいますが、歯の「質」とはどういうことでしょう。歯は一番外側にエナメル質という体の中でいちばん硬い組織をもっています。「虫歯」はエナメル質を壊すことで進行します。
ですから、「質」とはエナメル質の硬さ(耐酸性)のことです。エナメル質はアパタイトという結晶構造を持っています。軟らかい(?)エナメル質は溶けやすく、「質」が悪いことになります。
フッ素を結晶構造に取り込むと強くなります。
アパタイト結晶構造にはもともと不安定な部分があります。アパタイトは水酸基、カルシウム、リン酸基からできています。この水酸基は虫歯菌の酸で容易に抜け出してしまいます。口腔内が中性に戻れば水酸基は戻ります。食事、間食のたびにこの反応起きやすい状態が繰り返されます。プラークが常に張り付いて酸性状態が長く続けばエナメル質に穴が開き「虫歯」の完成となります。
アパタイトの材料の中の水酸基がフッ素に変わったフルオロアパタイトは結晶としての不安定さがなくなり、酸に対しても強い抵抗性があります。
フッ素塗布、フッ素洗口、フッ素入り歯磨きなどは歯質の改善に効果があります。
1. 噛む面 の溝はかなり頑張って磨いても汚れが取れない場所です。噛む面の溝には歯を削らずに溝だけをプラスチックで塞ぐシーラントという方法を早めにするとよいでしょう。6歳臼歯にとても有効です。治療可能ならば乳臼歯にも有効です。
2. 歯と歯の間の虫歯は目で見ることができません。食べ物が詰まるようになって、初めてその存在に気付くのが普通 です。歯と歯の間を磨くにはデンタルフロスが必要です。糸がほつれてくる場合は「虫歯」があります。
3. 歯ぐきに近い部分は普通の歯ブラシを使ってていねいに歯磨きすれば大丈夫です。磨き方が正しくなくない場合プラークは常に残ります。毎日3回歯磨きをしても取れているとは限りません。
4. 歯並びが悪い部分は、どんな方法を使ってもプラークを取ることは非常に困難です。歯質の強化、砂糖摂取の制限などで全体のレベルアップをしましょう。できるならば矯正治療をお奨めします。
一日三食に加えて、間食としてではなくデザートとして摂取するとこの状態になると予想できます。食事後に酸性になるのはしかたないですが、ある程度時間が経つと緑の回復期になります。睡眠中は口腔内を中和する能力を持つ唾液の分泌が少なくなり、虫歯、歯周病ともに危険な時間帯です。夜寝る前のきちんとしたプラークコントロールで睡眠中は安全なレベルで維持しましょう。
食事、間食を頻繁にとった場合です。そして、寝る前のプラークコントロールをせずに寝た場合です。赤い部分の多いことはそれだけ酸性環境に長い時間さらされることになり、これが長期間にわたれば、不可逆的な「虫歯」になってしまうことになります。意外と「間食」と認識されないと思いますが、砂糖を含んだ飲み物も同じ効果 があります。缶コーヒーやコーラなどのチビチビ飲みは想像以上の影響があります。アメやガムも同じです。味に不満があるかもしれませんが、代用甘味料の利用を考えてください。
虫歯予防の考え方は「虫歯」というものの理解が深まるにつれて変化してきました。近頃はPMTCという方法が注目されています。しかし、基本は変わらないと思います。正しく理解して実行してみてください。
週刊朝日MOOK
歯科医選びの決定版!歯周病の「いい歯医者」リストにかとう歯科が掲載されました。
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