糖尿病とアルツハイマーとダイエット

千葉県千葉市の加藤歯科・歯科医・歯医者では審美治療メタルフリー治療矯正治療歯周病治療インプラントの治療を行っております。








2020.08

ニュースレター 皆さんお元気ですか?発行が遅くなり申し訳ありません。毎日書いているブログがお陰様で1年経過しました。人生で一つも「1年間続けて」やったことがなかったので、それなりに満足しています。と、同時にニュースレターとの共存に苦慮しているのも事実です。パソコンやスマホをお持ちの方はブログを御覧頂ければありがたいです。しかし、このニュースレターを止めてしまうのもちょっとさびしい。いままでのペースで併存するには私の文章力が不足。それに毎日書く内容と、数ヶ月に1回書くのでは中身も違う。そこが悩みの深いところ・・・。ですので、今までは2ヶ月に1回としていましたが、不定期になります。年間4回発行を目標にします。
ひとこと136 糖尿病とアルツハイマーとダイエット

歯周病専門医 私が大学3年の頃、父親が糖尿病で入院療養をしました。
まだ、自分に全く医学知識もなく、父親のそれなりにあった体重がどんどんと減っていくことに不安を感じました。父は入院して最初の頃は、病室を抜け出してお煎餅を買って、隠れて食べていたようです。それほどまでに「食欲」なのか「病魔」なのかが強くなる病気なんだと思いました。糖尿病が一段落し、会社を変えて、千葉に戻り自営で仕事を始めるようになって、ある程度の健康を取り戻したようです。インシュリンを打つこともなく、生活していました。歯周病の影響で、大半の歯がなくなり、ほぼ総義歯に近い入れ歯を上下入れていました。その頃はまだ「歯周病と糖尿病が深く関係すること」は知られていませんでした。父親の歯周病の原因菌は母親(私のばあさん)からの感染です。男の兄弟四人が全員歯周病でした。幸いにして、私の母親が歯周病とは無縁の人でしたので、私への「伝染」は食い止められたわけです。歯周病は伝染病だからね。(笑)特にそのことが原因ではありませんが、大学を卒業して歯周病の医局へ入りました。当時は「歯周病」が大きく進化した時代。鹿児島大学の歯周病科は日本で最先端の医局になっていました。中にいる人間からすると、「普通のこと」なんですよね。「キッチリ歯磨きをする」「確実に定期検診をする」ことがメイン。千葉で開業して、歯周病専門医になりましたけど、患者さんに伝えるのは大変でした。

糖尿病 今さら「なんで糖尿病なのか?」と、言えば、ホントにお恥ずかしい話なんですけど、インプラントが上手く着かない患者さんが続いたんです。
ストローマンという一流のメーカーで、今までもそれなりに普通に使えたのに、術後腫れたり、取れたり。年に1回とかなら、1~2%なんで、アリそうな確率ですけど、続けて起きると「あれ?俺が下手?」としばらく悩んでいました。失敗した患者さんの場合はその部位の骨が回復するまで待って、再度埋入します。
約3ヶ月待って、再度トライできる状況をCTで確認した時、患者さんから「もしかして、私、糖尿病かもしれません!」と言われました。
その方は右下の奥歯だったんですけど、十数年前に反対側にもインプラントをやっているんで、特に糖尿病を疑うことはありませんでした。。。普通体型なのに。。。

血糖値 まだまだ、甘い!!「甘い」と言えば、みなさん「血糖値」って良く聞きますよね。単位がmgdlです。よくわからんでしょ(笑)。m(ミリ1/1000)とd(デシ1/10)が付いていますが、g(グラム)とl(リットル)なんです。
1000mg(ミリグラム)が1g(グラム)、10dl(デシリットル)は1L(リットル)。血糖値の正常値は80-110mg/dlです。
これを100mg/dlとすると、100mgは0.1gなので、0.1g/dlとなります。分子、分母に10を掛けると、1g/Lになりますよね。成人の血液量は体重の8%と言われています。60kgの人は4.8Lということになります。血液量4.8Lに4.8gのブドウ糖が入っている状態が「正常」と言うことです。長々と書きましたが、要は「4.8gの角砂糖1個で血糖値が100mg/dlになる」ということです。
厳密にはショ糖とブドウ糖は別物ですが、ほぼ同じ。炭水化物も同等に考えて良いと思います。どうです?ちょっとビックリしませんか??何気なく食べる朝のヨーグルトに「炭水化物10.8g」ってことは、「血糖値200以上増やす」ってことです。日本酒は100g当たり5gの炭水化物です。5合飲めば900mlなので、ほぼ45g。血糖値を930ぐらい上げる。(笑)

血糖値 現実にはそういう事は起きません。血糖値が上がるとインシュリンが出て全身の細胞に取り込まれます。ただし、インシュリンを出す細胞(膵臓のβ細胞)が元気な人の場合です。糖尿病はこの細胞の働きが悪い病気。以前は1型が遺伝的で小児型、2型は暴飲暴食で成人に起きると言われましたが、今では成人の1型もあるようです。(2017年に発表されました)昔ながらの「肥満」な人が糖尿病になると思っていたので、インプラントが失敗したわけです。上手く行かなかった人はみんなデブじゃありません。完全に普通体型。油断です。アスリート体型の糖尿病患者って、どうなの?(笑)そんな父親も認知症を発症することなく、他界しました。父親が71歳。母親が77歳。母親が死んだ日は父親が死んだ日の10年後の3月13日。命日を同じ日にするには「自殺」するぐらいしか無いと思ってましたけどね(笑)。父親の死因は胃がんのオペ死。母親は肺がんで衰弱死。父親があのまま糖尿病と縁が切れずにいたら、認知障害の可能性があったのかもしれません。アルツハイマー病は「第三の糖尿病」と呼ばれるほど似ている部分があります。

糖尿病 アルツハイマーはある意味で「遺伝病」。ApoEという遺伝子がどの形か?で、非常に確率が変わる。遺伝子検査は2万円ぐらいかかるけど、受診可能。その遺伝子は22万年前から変化して、安全型の人も増えているけど、危ない系も多い。しかし、22万年前の平均寿命がどのぐらいかわからないけど、今のような高齢社会じゃ無いと思います。逆に、高齢で「ボケている」なら、もしかして「神様」になっていられるかもしれない。まだ言語はなかったかもしれませんけど・・・(笑)
「老人斑」として有名になりましたけど「アミロイドβ」産生には、慢性的な炎症が悪さをしているので、慢性炎症である歯周病は最悪。肥満も慢性炎症を引き起こす。「アルツハイマーの薬」はこのアミロイドβをターゲットにしているけど、これの沈着は結果であり、認知症に効 くクスリはありません。

アルツハイマーの薬 それでも「アルツハイマーが治る」という人がいます。彼は臨床家であり研究者でもあります。彼の勧める生活は私の日常と同じ(笑)。「薬がない!」って言ってしまうと、アルツハイマー研究の団体から研究費は出ません。だって、製薬会社がバックにいるんで、「不都合な真実」だからね。彼曰く、肥満をやめ、歯周病をなくし、・・・・。近頃「16時間ダイエット」あるいは「8時間ダイエット」と呼ばれる「ダイエット法」が有名です。背景には舌癌で生還したドクターがいるようです。彼がオペ後、健康な生活をするにはどうしよう?と探し求めて「西式甲田療法」に出会ったらしい。食事療法が自分に具合良く、非常に痩せたんで、本にしたようです。

新型コロナ その元ネタである甲田先生という医者も自分の不健康を「食事の改善」で克服したんですけど、甲田先生の元ネタは「西式健康法」。西先生はは医者じゃなく、土木技師。「西式」の一番のベースが「断食」。
その昔、体調不良は「栄養の不足」が多かった時代です。今のような飽食の時代じゃない中で「断食」は「異常な治療法」と言われただろうと思います。これだけ情報も知識も豊富な時代に本当に正しい「食事法」は知られていません。
病院や学校の給食のベースになっている「栄養学」が望ましい食事なのか?誰も知らない。本当に正しいことは「病気」から知らされることが多いものです。
食事に由来する病気は「糖尿病」が一番有名。糖尿病の治療として一番新しく、本当に治る治療法ってなんでしょう???ダイエットはテレビ的に非常に美味しいコンテンツなんですけど、「リンゴ」「納豆」などブームになり、後ろに業界も居るから、お金も動きます。でも、「断食」系は困りますね。特に糖質制限ダイエット「炭水化物は敵!!」みたいなのは困る。米、パン業界をすべて敵にするから「パン屋」がスポンサーに多い朝の番組じゃ無理。

糖尿病 「断食」は健康になるから製薬会社もスポンサーにはならないでしょうね。結局のところ、人間が炭水化物を豊富に口にするようになったのは、たったの1万年前。1万年で遺伝子が変化することはありません。炭水化物が身近じゃない証拠と言っても良いのかもしれませんけど、「糖を作る」ホルモンはいろいろとありますが、「糖を仕舞い込む」ホルモンはインシュリンしかありません。
インシュリンを製造する臓器は存在せず、膵臓に間借りしている「ランゲルハンス島」でしか作り出しません。たぶん、1万年前までは「糖、炭水化物」として口にすることは稀で、血糖値80~100を維持することは大変なことだったんじゃないかと思います。16時間ダイエットでも良いし、「絶食」でも良いですけど、とにかく「食べない」ことも健康に繋がるかもしれないと思ってください。英語で朝食のことをBREAKFASTと言いますが、FASTは「断食」です。

オートファジー 近頃ノーベル賞を取った大隅先生が研究していたのは「オートファジー」です。細胞には核などいろいろな構造体が見られるのですが、小胞体と呼ばれるモノの活動を解明したワケです。細胞の中にある要らない物質を外に出し入れする機能なんですね。人間の身体が「絶食中」は低栄養になりますから、細胞から血管に出るいろいろな「ゴミ」も、血管の中に溜まっているコレステロールも再利用されるワケです。
本当に「ゴミ」であれば、尿や便として排出します。尿から「大切な糖」が出て行く病気(糖尿病)が、どれだけ過栄養な食事を繰り返しているかわかりますね。さらには肝臓に「脂肪」をため込む「脂肪肝」、肥満の人の皮下脂肪、内臓脂肪も無駄なエネルギーの塊。オートファジーで悪いモノを捨てようと思って取り込むモノが多すぎて、細胞自体が「ゴミ溜め」になっている・・・。過食、過栄養が身体をこわすんです。早死にしたければ、いっぱい食べてください。誰も止めませんから(笑)。

「かとう歯科のブログ」へのアクセス法

百日築基ときどき「ブログ」という単去年の7/21から毎日記事を書いて投稿しています。だいたい800文字程度なんですけど、毎日書くのは意外とシンドイ。お陰様で、1年続きました。人生で一度も「一年続ける」ことがなかったのパソコンでもスマホでも検索キーワードに「アメブロかとう歯科千葉」を入力してもらえば、かなり高い確率で表示されます。1年間は「頭痛は噛み合わせが原因。見た目も良くなる抜かない矯正・・・」というタイトルにしましたが、今年は「おねしょ、アトピーは鼻呼吸不全が原因。小児矯正をどうぞ。」に変えました。これがうちのブログです。できればフォローしていただけるとうれしいです。ヒマなら是非全部読んでみてください。2019/7/22に「IHaveADreamToday.」を書きました。これが、私がブログを始めた理由です。私が近頃患者さんに語っている内容です。子供のうちに上顎を広げたら、その子は新型コロナにも、他のあらゆる病気にも「抵抗力」を持った健康な大人に育つでしょう。睡眠時無呼吸症の根本的な治療法です。「抵抗力」はシッカリとした鼻呼吸から生まれるものです。是非、お子さん、お孫さんのために、考えてみてください。「上顎を開く」という考え方がおなじような「床矯正」という方法があります。これは取り外し式の入れ歯にネジが付いていて、子供さんが「自分で入れる」ものです。大人でも入れ歯を使わない人がほとんどなのに、不愉快なモノを子供が入れると思えません。事実、装着不備で効果のない場合をよく見ます。さらに言えば、力が掛かる部分が「歯」なので骨が広がることなく、歯だけ動くことがあります。せっかくお金と時間を使ったのに、小臼歯を4本抜歯することになる場合もあります。

編集後記
ブログを1年書いて、 自分が何をやりたいのか?が、ある程度わかってきました。 とにかく、毎日、天声人語ぐらいの量の文章を書くことの大変さは尋常じゃありません。 とりあえず私はその量の文章をブログとしてアップすれば良いだけです。多くて100人ぐらいしか見ていない。 でも「天声人語」は天下の朝日新聞の有名コラムですから、中身の質まで求められる。昔は大学入試の問題文となることもありました。 執筆者は途中で自殺したくなる日もあるんじゃないかと心配します(笑)。私の場合は、それほど内容を求められないから、ある意味で自由に書いています。 さすがに「そのままの性格」だと問題なので、ちょっとトゲを数本減らしてはいますが、感情的になることも数回ありました。 今、一番腹が立つのは「コロナに感染することは悪である」的な意見。 病気に対して、特に感染症に対して、その患者を「悪者」にすることは許せない。 「運が悪いね」なら良いけど・・。頭痛持ちは悪者か?頭痛は原因不明と言うなら、感染症か?患者が悪いのか?噛み合わせが悪いのか??鹿児島のクラスターが発生した〇〇バーちょっと有名な場所だったそうな。報道で言われない内容が聞こえてきました。最初に感染したのが「ママ」。次に感染したのが、その「夫」。その「ママ」は〇〇だから男、パートナーは「お○べ」で女(笑)。LGBTに配慮した公共放送では言えないし、週刊誌にも書けない(笑)。鹿児島では「コロナ」で大騒ぎなのに、ちょっと面白いネタだったようです。
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