千葉県千葉市の加藤歯科・歯科医・歯医者では審美治療 ・メタルフリー治療・矯正治療 ・歯周病治療・インプラントの治療を行っております。
2020.05
まだまだ終息の気配の見えない新型コロナ肺炎です。さすがに5月に入ったらスッキリすると思っていました。前回「お釣りの消毒」を「3月末には・・・」と書きましたが、まだ洗っています。去年の7月末から毎日ブログを書いていますが、近頃は新コロナのネタが多くなります。ここ1ヶ月ぐらい細かくネット上のコロナ記事を見ています。日本ほど海外からの感染者をブロックアウトしやすい国はないはずなんですけどね。福岡県は国の指示よりも早く閉じたらしく、最初は国に怒られたらしいです(笑)。結局、海外からの帰国者、渡航者を早期に止められなかったことが、長引く理由でしょう。まあ、私も3/9に帰国したんで、あまり早く閉じられたら帰ってこれない人になっていたかもしれませんけど・・・。
感染症の専門家じゃないので、偉そうに言えませんけど、いくつか気になることがあります。みなさんに誤解もあるようなので、今の時点で「正しい」と思えるところを書いてみ
たいと思います。
まだまだ全く先行きが見えませんけど、日本全国非常事態宣言にしたのは「このままだと来年のオリンピックも開けないかもしれない!」と偉い人が思ったからでしょう。「8割おじさん」として有名になった北大の西浦先生は「8割」と言ったんですけど、偉い人は「7~8割」と値切って公表してしまいました。この1割の違いで終息するまでに相当な期間の差が出るんです。「6割5分」では1年かかってしまいます。5割では全く終息しません。1割5分の違いを偉い人は理解できたんでしょうか?まず、みなさんが誤解してるんじゃないかと思うのが「3密」。3つの円が交わった図を出しますが、あの交わった部分は「クラスター発生」で、個人は一つ一つの「密」を避けなくてはいけません。
PCR検査の実施数がいろいろと叩かれています。中国や韓国があっという間に体制を整えたのに、日本は・・・と思われているんでしょうが、指定感染症になるといろいろと難しい問題が出るんです。扱う検査施設の条件も厳しくなるし、検体を扱う人間側の防護の問題も出てきます。実際に疑わしい患者から検体を取るのも非常に悩ましい問題です。上手に採取しないとウィルスをきちんと取れませんけど、患者にクシャミをされると採取者が感染する可能性が高くなります。このPCR検査って、歯周病菌が全身を回ることを最初に証明した方法です。「FLOSSORDIE」というタイトルのニューズウィーク誌はセンセーショナルでした。この検査の精度は70%と言われています。つまり、30%の誤診をしているということです。だから、陰性を確認するために2回の検査で陰性にならないと退院できません。「歯医者もPCR検査ができる」とニュースになりましたが、普通の歯科医院でできるようになったワケじゃありません。うちに来てもダメですので、よろしく(笑)。
今、話題になっているのが、抗体検査です。抗体というのはウィルスや細菌に感染すると身体が作り出し、その結果、病気が治っていくものです。そして、その病原体を記憶していて、次に同じもので感染してもすぐに抗体が作り出されます。これが「免疫」です。この抗体があるかどうかを調べて、新型コロナに免疫を持っている人がどのぐらいの率で存在するのかを調べると、「集団免疫」が獲得できたかを知ることができます。
6~7割の人に抗体ができたらOKと言われています。当初日本もこの「集団免疫」を目指すつもりだったようですが、方向転換したみたいです。イギリスも途中で方向転換して、死者数がすごいことになっています。唯一、スウェーデンだけが「集団免疫」を目指しています。非常に興味を持って、他の国から見られています。この抗体検査をするキットはイムノクロマトグラフィーという方法です。
1990年ごろに開発された方法で、今では妊娠の検査などに普通に使われています。この新型コロナの抗体検査の精度がいまいちはっきりしません。
最初は95%と言っていたんですけど、どんどん怪しくなっています。これは私でも購入可能なんですけど、精度の問題で今ひとつやる気になりません。さらに、新しくわかったのは新型コロナは発症の2~3日前から感染力があることです。
通常の感覚として、症状が出てから感染力があると思いそうですが、違います。実はつい最近知ったんですけど、季節性のインフルエンザも発症の1~2日前から感染力があるんです。
皆さん、マスクで苦労していると思いますが、何のためにマスクしているんでしょう。
「自分の感染予防」という人、これは大間違い。ウィルスは花粉症の花粉よりもはるかに小 さいので、マスクの紙の穴を楽々通ってしまいますし、横の隙間から簡単に吸い込まれてし まいます。「じゃあ、何のためにみんなマスクしているの??」これは他の人にうつさない ために必要なんです。
新型コロナは発症する2~3日前から感染力があることがわかったの で、常にマスクをしていないと、いつ自分が他人にうつすかもわからないんです。
ウィルス は唾液の飛沫と共に口から出ます。マスクをしていると唾液 が飛び散る率が減ります。他人や家族を感染から守るために 必要ですから巡り巡って自分を守ることになります。 BCGが話題になっていますよね。以前から私のブログに何 度もネタとして取り上げているんです。
本当の結果がわかる のは終息してからになりますけど、今の段階でも差があるよ うに見えます。右の真ん中のグラフですすが、赤い折れ線グラフがBCGを打っていない国。
下の方のグループが打っている国です。右下の「世界のBCG接種状況」を見ると、オレンジが打っていない国。
ブルーが打っている国。北アメリカは打つ打たないが完全に自由の国。ちょっと前のデータなんで、死者数が少ないですね。打たない理由はヨーロッパではすでに結核は過去のものになっています。
だから、多くの国がBCGを打っていません。しかし、ポルトガルはいまだにBCGを打っていて、スペインとの死亡者数に明らかに違いがあります。スペインとポルトガルは人種的にさほど違いがあるとは思えません。
人口あたりの死者数は10倍違った時期がありました。人種的に同一だろうと思われる旧東ドイツと西ドイツでも違いがあるようです。打っていないヨーロッパ諸国と打っているその他の国々の違いが見えますね。結果が どうなるか非常に興味深いところです。老人が今さら打ってもダメみたいです。
新型コロナのワクチンは今必死に作っているんでしょう。
さすがに今の時代に不完全な状 態で出すわけにはいかないようです。毎年、インフルエンザワクチンの悪口を言ってますか ら、コロナのワクチンができても打たないんだろうと思っている方も多いかもしれません が、効くなら打ちます(笑)。どうやら新型コロナウィルスは変異スピードが遅いようなの で、その時点までに、抗体ができていなければ、打ちます。
怖ろしい病気と言われているエボラ出血熱のウィルスが変異する時間はインフルエンザウィルスの100倍だそうです。近頃、エボラ出血熱のワクチンができました。 100倍ということは、もしも、インフルエンザが1ヶ月ごとに変異す るとしても、30日x100=3000日。つまり、8年は有効と言うこと です。8年も効くのであればアフリカに行く人はワクチン打つで しょ。有望な薬があるようですが、全く知識がありません。
いずれにしろ、今わかっているところですので、今後間違いである ことが発見されてもごめんなさい。当初、言われていて間違いは「若 い人にはうつらない」。右は最新の年齢別感染者数です。人口比から しても、20~50代が多くなっていることがわかります。マスクは 感染予防にはならないけど、常時装着は必須です。症状が出る2~3日前から他人に感染させ るので、他人への感染を防ぐ「思いやりマスク」なんです。
ときどき「ブログ」という単語が出ますが、実は去年の7/21から毎日記事を書いて投稿しています。だいたい800文字程度なんですけど、毎日書くのは意外とシンドイ。4/30までで280回連続で投稿しています。比叡山の千日回峰行の比じゃありませんけど一年365日はけっこうキツイ。同時に6名のグループで始めたんですが、そのうちのひとりである浦和のおそば屋さんは「毎日ブログを書いていることで、銀行からの融資が簡単だった」そうな・・・。マジ?? パソコンでもスマホでも検索キーワードに「アメブロ かとう歯科 千葉」を入力してもらえば、かなり高い確率で表示されます。「頭痛は噛み合わせが原因。見た目も良くなる抜かない矯正・・・」と出てきます。これがうちのブログです。できればフォローしていただけるとうれしいです。280日以上ありますので、連休中にヒマなら是非全部読んでみてください。2019/7/22に「IHave A Dream Today.」を書きました。これが、私がブログを始めた理由です。私が近頃患者さんに語っている内容です。子供のうちに上顎を広げたら、その子は新型コロナにも、他のあらゆる病気にも「抵抗力」を持った健康な大人に育つでしょう。「抵抗力」はシッカリとした鼻呼吸から生まれるものです。是非、お子さん、お孫さんのために、考えてみてください。