千葉県千葉市の加藤歯科・歯科医・歯医者では審美治療 ・メタルフリー治療・矯正治療 ・歯周病治療・インプラントの治療を行っております。
2019.06
なんとも刺激的なタイトルですが、著者は「脳トレ」で一世を風靡した川島隆太先生です。本の帯には「スマホをやめるだけで偏差値が10上がります」。著者は東北大学医学部教授で、脳トレで儲かったお金(約10億円)をすべて寄付して研究施設を作ってしまったことで有名になりました。それだけで人間を評価してはいけないとは思いますが、少なくともお金にはキレイな先生なのでしょう。バイオレゾナンス医学会で紹介された本なのですが、なかなかに刺激的です。右下のグラフが最初に登場します。縦軸は実力テストの数学の点数です。横軸は携帯、スマホの使用時間です。右肩下がりのグラフです。黒、灰色、白の棒グラフは家庭学習時間です。黒は30分未満、灰色は30分~2時間、白は2時間以上勉強していることを示しています。赤の矢印は私が加えた線ですが、携帯やスマホの使用時間が1時間未満で、勉強時間が30分未満の生徒の点数です。なんと、スマホを3時間以上使うと2時間以上勉強しても、彼らに歯が立たない結果になりました。他の教科も同様の結果です。これは何を意味するかというと、30分未満の家庭学習をする群(黒)はほぼ学校の授業のみと考えられるわけです。それに対して学校での学習プラス2時間以上家庭学習(白)するのに、スマホを3時間以上使うと学校で得たはずの知識も失ってしまうという結果になります。東北大学加齢医学研究所(川島先生が所長)は平成22年から仙台市教育委員会と協力して子どもの成績向上に関する研究をしているようです。その研究の結果ですので、母集団は仙台市の小中高生5万人規模のデータです。
この統計は彼にとっては大発見ですが、背筋の凍るデータだったようです。「スマホを4時間以上やれば睡眠時間が減るだろう」という意見も出てきます。それに対するデータもあります。さすが現役の科学者です、問題となる事象を分類し、他の統計も利用して結論に向かいます。文科省のデータから、睡眠不足とも学習時間不足とも関係無く、「スマホ」を使う事が成績を下げていくことが示めされています。もしかして大問題が起きているのではないかと危惧する彼は教育委員会と共同で調査を継続します。経年的にデータ解析をしていくと右のグラフのような結果になりました。平成27、28,29年のデータです。27年時点でスマホを所有している学生がスマホを手放すと成績は上がっていき、手放さない学生は下がり続ける(実線)と言うデータが出ました。まあ、予想どおりでしょう。結果から推測できることは1)学校で獲得した学習の記憶が消えた。2)基本的な学習能力が低下し、学校の授業で学習が上手く成立しなかった。どちらも「脳」になんらかの悪影響があったということです。
さらに「スマホ」と言ってもスマホを使って何をしているのかがよくわかりません。つまりゲームなのかLINEのようなコミュニケーションなのか、動画を見ているのか?いろいろなデータからインスタントメッセンジャー(LINEなど)が非常に問題なのではないか?と言う結論になり、どういう使い方をするのかと調べてみると、勉強しながら音楽を聴き、放置型ゲームをし、LINEをする。ヒドイ場合はさらに動画鑑賞をしながら・・・(笑)。還暦の私にはその情景が想像できませんが、マルチタスクに対応しているらしい。
もともとこの調査は「テレビゲームによって子どもの学習時間が減り、成績が上がらない」のではないかという大人の心配から始まっているのでしょう。結果として調査対象がテレビゲームから携帯へ変化し、さらにスマホになって機能が増えていろいろと問題も複雑になりました。さらにどういうアプリが問題なのかなど書いてあります。彼は科学者なので結論が出てから発表したかったようですが、あまりに急速に状況が変化し、結果が出てからでは完全に手遅れなのではないかという危惧から本を書いたようです。中国企業の5Gで大騒ぎの時代に「小中高生はスマホを捨てましょう!」なんて、時代錯誤も甚だしい話です。御興味のある方は本を是非お読みください。もっと面白いことが書いてあります。私が書いたこの文章だけで小中高生の子供に向かって「スマホは良くないから、使用禁止!」などと言うのはやめてください。それこそ親が電磁波で「無脳」になってしまったことの証明です(笑)。まず、自分が情報を仕入れ(本を読み)、子供にも本を読ませて自分で判断させるべきでしょう。何と言っても「彼らの人生」なんだから。将来「無脳」な大人になりたいかどうかは自分で判断させるべきでしょう。
全科目合計での偏差値が10上がるのはどうやらホントらしいです(笑)。もしも小中高生の段階で脳に影響が出る可能性が大きいならば、今、成長とともに脳を作っている乳幼児ではどういう影響が出るのでしょう?「スマホ育児」がいろいろと批判されていますが、もしかして「批判」とか生やさしいモノじゃないのかもしれません。御存知のように私は昔から電磁波(電波)の話をネタにしますが、ここまで社会的な話ではありませんでした。スマホ育児も泣き叫ぶ子どもがおとなしくなるなら仕方ないと思っていました。むかし、爺ちゃん婆ちゃんが泣き叫ぶ赤ん坊にアメ玉を与えて「虫歯を作る」よりはマシと思っていました。しかし、「脳へ障害を残すかもしれないならば、虫歯の方がマシ」と言われる日がくるかもしれません。現時点では冗談ですが・・・。私は「電磁波が身体に悪い」と言いつつ、スマホは使っていますし、家も診療所もWiFi環境にしています。その昔、診療所にWiFiを設置したときには他に電波は飛んでいませんでした。今、数えたら11あります。家もマンションなので10以上検出されます。「もう、そういう時代で、そういう環境なんだから・・」と完全に諦めていました。でも「もしかして・・」と思い、自宅のWiFiルーターの電源を抜いてみました。緑のLEDが消えます。あれ?何かが聞こえなくなったような?「まさか」と思いましたが、もう一度電源を入れます。オレンが緑に変わります。あれ?何かが聞こえているような気がする。今この文章を書きながら「そんないい加減なことは書かない方がいい・・」とは思っていますが・・(笑)。実は2日間に渡って、トライしてみましたが、やはり聞こえるような気がする。キチンとやれば誰かに電源の抜き差しをしてもらい、そのタイミングを経時的に記録しておいてもらい、私が何かを感じたタイミングを同様に記録してその2つを突き合わせれば結論が出ます。その結果が「聞こえていない」ならば、ある意味で安心ですけど、もしも「聞こえている」と結論が出たならそっちの方が怖い(笑)。自分で確認実験はやりたくありませんが、いくつか思い当たる事があります。
ここ数年、バイオレゾナンス医学会お薦めの電磁波対策グッズ「スーパーゼログリッド」を枕の下に置いて寝ています。頭をこの上に置くと後頭部が非常に気持ちいいんです。その時点では寝るときにWiFiの電源を切るなどということはやってませんでした。近頃、私の家はWiFiの電源を抜いたままになっているので、頭をのせても、その昔WiFiが飛んでいたときに感じていた「すーっ」とする感覚がありません。WiFiを切ると眠りが深いのか、目覚めが非常に良いです。そして夢を見る頻度が高くなりました。まあ良い夢ばかりじゃないですけどね(笑)。上下の家からの電波は変わらずあるハズなんですけど、コンクリート造りなので、自分の家の電波が一番強いんでしょう。今後5Gになれば格段に強い電磁波が飛ぶようになるんでしょう。口腔内の金属がアンテナとなって身体に及ぼす影響も格段に強くなると予想されます。残念ながら人間のバージョンは5万年前にホモ・サピエンスとなった時のままです。これから次の世代を生み育てていく可能性のある女性は、もしできるならメタルフリーが良いでしょう。赤ちゃんは3歳までに脳の発育が7割終わるようです。その7割が目減りすることのないように、WiFiの電源を切ってみたらいかがでしょう?とりあえず、夜だけでも効果があるかもしれません。もしも、その時に簡単な実験ですが、電源を抜き差しして「WiFiが聞こえる!」方は是非教えてください。意外と多くの方が聞こえるんじゃないかと思っています。私の場合、音のような感じですが、耳で聞いていると言うよりも、コメカミと耳の中間点で感じています。そういう方は是非お友達になってください。「感覚過剰者の会」でも作って、飲み会をしましょう。会場はビルのテナントじゃなくて、屋外のバーベキューがいいですね(笑)。
このニュースレターでは政治的なことは一切書くつもりはないので、これをネタにするのは衆参同時選挙になる場合、自民党を貶めることになるかと思っていましたが、ワケのわからん2000万円問題で自滅したようですし、次号では時期的に古いネタになってしまうので、ちょっとだけ書きます。さらに言えば、他のメディアがこの事実をまるで伝えていないらしいことも非常に気になるし、国民の一人として「上皇、上皇后陛下にとても感謝しています」と伝えたくて、意地悪だけど書きます。人間誰しも60年近く生きていれば、今までの人生の中で最悪の汚点、あるいは墓場まで持っていくべきことをいくつか持っているでしょう。相当あからさまに自分の人生後半部を晒している私でもいっぱいありますからね(笑)。「あー、やっちまった!」誰も見てなければ「ラッキー!内緒にしよう!」。ミスはゴルフでは常に起きることで、ある意味でゴルフは「不運に慣れるための遊び」なのかもしれません。安倍さんがゴルフ好きなのはそういう意味もあるのかもしれません。実は私がこのニュースに出会って、最初に思ったことは「これは究極のやっちまった!」だと。あまりに他にメディアが取り上げていないので、フェークニュースなのか?とも思いましたが、記事を書いた記者は動画で発言が確認できたようです。さすがにウソを謝らない某新聞系列の雑誌とはいえ、事実なんだろうなあと思います。他のメディアが取り上げないのは、あまりに酷い話なので、取り上げられなかったんでしょう。いったい何のことかといえば4/30の「退位礼正殿の儀」での出来事です。記事をそのまま転記します。
4月30日、「退位礼正殿の儀」で、安倍晋三首相はおそらく歴史に残る大失言をしてしまった。それが起きたのは「国民代表の辞」
のほぼ末尾だ。
「天皇、皇后両陛下には末永くお健やかであらせられますことを
願っていません」
これでは、国民の大多数の願いとは全く逆だ。文書として公表された「国民代表の辞」には当然、「願ってやみません」とある。なぜこんな間違いが起きたのか。動画で確認すると、安倍氏は懐から出した文書を読み上げたのだが、「あらせられますことを願って」まで進んだところで一瞬口ごもり、その後で「あらせられますことを願っていません」と発言していることがわかる。「願ってやまない」の「やむ」は「已む」と書く。「己」や、十二支の「巳」と紛らわしい字ではある。安倍氏が手にした原稿では教養のある官僚が漢字で書いていたため、なんと読むかためらって、「願っていません」と言ってしまったのではないかとも思われる。
この記事自体がフェイクニュースじゃなければ、たぶん雑誌AERAだけがこの失態を取り上げたんでしょうが、いろんな意味でなんとも後味の悪い出来事になりました。「忖度」という単語が少し前に話題になりました。朝日グループ以外のメジャーなメディアが「忖度」していることがとっても気持ち悪いです。あとから思えば、いろいろと防ぐ手立てはあったんじゃないかと思います。彼が自分で下読みする、官僚がふりがなをつける、などなど。でも一番良いのは「已みません」を読める能力を持っていること。今さらなんだけど、彼が総理大臣じゃなきゃ「やっちまわなかった」わけです。気になって「已」を調べてみると「漢字検定1級」の漢字です。私の知識程度は「自信はないけど『やむ』と読むのかな?」でした。
彼の代わりに私が国民を代表していいます。上皇、上皇后両陛下には末永くお健やかであらせられますことを願ってやみません。