「科学的に認められていない」噛み合わせの話

千葉県千葉市の加藤歯科・歯科医・歯医者では審美治療メタルフリー治療矯正治療歯周病治療インプラントの治療を行っております。








2019.04

令和 みなさん、お元気ですか?いつになく長持ちした桜も散りました。例年であればここには桜の写真を貼り付けるところですが、あまりに発行が遅くなってしまい、タイトルにすべき画像はこれしかありませんでした。うちの父親が昭和2年生まれで「昭二」です。私が昭和33年生まれで、ほぼ30年違います。ウチの長男は平成2年生まれですが、名前は「平二」ではありません。私と長男も30年ほど違います。長男が生まれて1ヶ月後に「かとう歯科」を開院しました。ですから開院30年目を迎えることになりました。30年も続いたのは皆様のおかげと思っております。誠にありがとうございました。この30年で開院した頃の仕事内容と今の内容ではほぼ7割は変わってしまいました。それに伴って、システムや考え方を変えてきました。新しい年号を迎え、さらに変化すると思います。その都度、ニュースレターでお伝えしていきますので、よろしくお願いします。とりあえず、まだまだ引退することは考えていません。いつも言うように、ようやく「ホントの歯医者の仕事」がわかってきました。まあ、日本の歯科大学の先生や開業医とは全く違う考え方だと思いますが、「ホントの健康」を皆様に提供すべく、仕事は現役でやっていきます。さらに言うなら、今まで封印してきた怪しい系も、副業ではじめるかもしれません。今は国が副業を薦めているわけですからね。
ひとこと123「私、ウソつきませんから・・」

国宝東寺-空海と仏像曼荼羅 先日久しぶりに上野公園に行ってきまし た。平日の夕方で、4月なのに非常に寒い 日でした。たぶん空いてるはず・・。その 昔、よく上野公園に行っていた20年ぐら い前は美術館も博物館もパラパラしか人間 がいませんでした。ほとんどが奥様達のグ ループでした。なぜか今は団塊世代のカッ プルが大量に押し寄せています。私は天の邪鬼なので、みんなが集まるところはキライです。ですから近頃は全く足が向きません。そんな私が「今回は行こう!」と狙いを付けていたのは東京国立博物館でやっている「国宝東寺-空海と仏像曼荼羅」です。とっても良かったので是非行ってみてください。目の前で国宝をじっくりと見ることができます。500円ですが、解説イヤホンもお薦めします。私は高野山に3回行った程度、お遍路はクルマで十三番目まで行った程度の空海のちょいファンです。空海の言葉に「知らずに悪事をするのはそれほど悪ではない。悪と知ってて悪をすることこそ悪である」的な意味の言葉があったように記憶しています。ウソをつくのを止めた私にとって、噛み合わせの悪い患者さんの口腔内写真、レントゲン写真を説明するのはかなりつらい仕事です。数年前には「悪」とは思わなかったことを「悪」であると知ってしまったからです。我々が習った歯科医学の基本が間違っているとわかってしまったからです。ただ、わかってしまったのは私だけです(笑)。そのことが科学的に証明されていないんです。まあ、昔から「科学的に証明されていないこと」ばかりを追いかけてきたので、「またかよ!(笑)」という程度なんですけど、今回の方が相当根深い話です。「なぜ虫歯ができるの?」の答えが「ちょっと違っている」ことに気付いてしまったんです。どういうことか と言うと「虫歯はバイ菌と砂糖でできるから甘い物を減らして、歯磨きしてね」は、正しいんだけど、虫歯になりはじめのところがちょっと違う。虫歯の好発部位は(1)噛む面の溝、(2)歯と歯の接するところ、(3)歯ぐきの近くなんです。いずれも「歯磨きの悪い場所、プラークの着きやすい場所」であるから虫歯になると理解されてきました。しかし、それってホント??結果は正しいけど、最初の最初の原因 がホントは別にあるんじゃない?

虫歯 歯医者ですから、自分の口腔内に発生した虫歯って覚えているんです。私はほとんど虫歯がありませんでした。大学で相互実習のときに左上小臼歯が意外にも大きな虫歯があり、プラスチックで詰めて、今でもそのままです。
その時は何も考えなかったんですが、2004年に初めて噛み合わせセミナー(K-7)の実習で、まさにその部位が強く当たっていました。
ただ、その時には、今ここで言っている虫歯のことは思いついていません。その後、噛み合わせを考えた全顎補綴と矯正治療(MEAW法)を習い、子どもの矯正を習い、外科的矯正の方法を習って、今までたくさん撮影させて頂いたX線写真や口腔内写真の10年20年での連続的な変化を眺めていくと、「???」。私の中で変化が起きてきました。もう10年ほど前から歯科用の顕微鏡を使って虫歯の治療をしています。肉眼では見えなかったんですが、8倍に拡大して見るとエナメル質のヒビがよく見えます。以前はヒビが噛み合わせの力と関連しているとは思っていませんでした。しかし、歯と歯の間の虫歯(2)を噛む面から削って行くと、垂直方向にキレイにヒビが入っていて、その先に虫歯があるんです。そういう目で治療していくと、ほぼ間違いありません。今はもう確信を持っています。つまり、噛み合わせが悪い人で歯が強く当たる部位は通常よりも早く虫歯になります。逆に言えば、異常に虫歯になる人は毎晩アメを舐めながら寝ているか、噛み合わせが悪く、早期接触や食いしばりのある人です。実はヒビは(3)の歯ぐき付近でも起きています。通常の「ヒビ」とは見た目が違います。犬歯や小臼歯では前歯のようなヒビは入りません。口腔内に出ているエナメル質と根っこの象牙質の境目にひび割れが発生します。汚れの溜まりやすい部分なので、早く虫歯が進みます。噛む力で歯冠部が首を振るように動き、エナメル質と象牙質の継ぎ目あたりの薄くなったエナメル質を押し潰すようにヒビ割れさせて、その隙間からバイ菌が入り込んで虫歯になります。虫歯になる足がかり(ヒビ)ができれば、それ以降は学校で習ったとおりに虫歯が大きくなります。じゃあ、「虫歯予防」はどうするの?フッ素はヒビ割れに有効なんでしょうか??歯磨きはヒビに有効??たぶん、全く無効です。歯質を強化する意味ではフッ素は有効かもしれませんが、噛む力によるヒビはその強力な噛み合わせが続く限り、永遠です。まあ入れ歯になってしまって、強く噛むことができなくなれば、そこで虫歯は減るはずです。科学的に証明していませんが、私はもう結論が出てしまったつもりになっています(笑)。私だけじゃなく衛生士の船木もそういう目で見ていますので、以前よりも虫歯を発見することが多くなりました。歯科医でなくても歯並びや噛み合わせを見ると虫歯の予想がついてしまうのは、私の発見したことが「正しい」ことの証明じゃないかと思っています(笑)。

ひとこと124ものさしの話

天才放射線技師 先日珍しくドラマを見ました。ウチの家内がなかなか風呂に入らないので、何しているのかと思ったら、ドラマを見ていました。月9枠の新しいドラマで主人公は天才放射線技師という設定です。たぶん、第一回目だったようです。簡単にあらすじを書くと(途中からしか見てませんが)世界的に有名な写真家が入院しました。彼の頭部MRIには右後頭部に金属によるハレーション(金属アーチファクト)があります。その原因を「動脈瘤のクリップと昔の古い歯科金属」と言う場面が出てきました。歯医者の立場から言わせてもらうと、脳と口腔内は非常に離れていて、同一のアーチファクトにはならないと思います(笑)。MRIは20年前頃から徐々に普及してきました。近年ではちょっと大きな診療所にも設置されています。原因といわれた「昔の古い歯科金属」とはなんでしょう??映像を乱すのは酸化鉄、酸化クロム、コバルトなどで通常は歯科で使われることはありません。脳動脈瘤のクリップは昔のモノは画像を乱すようです。今はチタン合金などになっていて、問題ないようです。有名人なのでこのまま殺してしまうのはマズいから、転院させようという話になったけど、それも回避できて、クライマックスで天才放射線技師が画像を再解析して原因を発見します。なんと発作の原因は脳内出血ではなく「寄生虫」でした。再解析したMRI画像に脳に巣喰っている虫が映し出されます。「これなら薬物治療で治せる!」ということで一件落着でした。ドラマ的には「さすが天才!」なんですけど、私の感想は「ああ、そういうことね。結局、映像でしか判断できないんだよね・・・。」

ゼロサーチ 私の知識はいろいろな情報が入り乱れて渾然一体となっています。現在「科学的」と認められている歯科医療系、今はまだ「科学的に認められていない」噛み合わせ系、今は「学問的にまとも」な矯正治療系(私はたぶん間違いだと思っています(笑)、海外では流行っていても日本では不十分な評価の子どもの矯正系、中途半端な医学の知識、怪しい医療系(矢山系以外にも気功など多数)の知識がいろいろなところで絡み合っています。その結果、私の良い点はモノサシが複数あること、そのモノサシも同じ方向軸じゃなくX軸、Y軸、Z軸と多次元に考えられることです。当然、最初に取り出すモノサシは常識的なモノから使います。みんなに嫌われたくないからね(笑)。たぶん、今回のドラマの最初のMRI画像がキレイに見えていたら「画像」だけで診断可能です。当然、ドラマのネタにもならないし、私もそれ以上深く考えることもありません。しかし、今回のように原因がハッキリ見えない場合、私ならどうする?通常は権威のある大学病院へ転院でしょう(笑)。えっ?そんなインチキしないで!って。それじゃあ、信頼できる気功師に聞くでしょう(笑)。うちの診療所でドラマのようなことは起きませんが、うちの受付(私の姉)に聞きます。(御存知ない方も多いとは思いますが、受付は気功師の学校を卒業して肩書きは「高級気功師」なんですよね。)その次は私がゼロサーチを使う。もしもゼロサーチをキチンと使えたら、非常に簡単に診断できたんじゃないかと思います。炎症の有無、感染の有無、その部位を特定して、原因物質を探る。さすがにカメラマンである患者の撮影現場がどこかまではわかりませんが、寄生虫であることは特定できて、効く薬を調べることもできます。とっても便利な機械です。高額なMRIも要らないし、天才放射線技師も要らない。問題は私がまだ上手く使えないし、画像のような証拠が残らない・・・。たぶん私がゼロサーチを歯医者の仕事に使うことは将来も無いと思います。かなり高額な機械ですし、毎年の年会費もけっこう高い。機械を返却して退会すれば毎年豪勢な旅行も出来ます(笑)。気功よりもずーっと「科学的」だと思うんですけど、噛み合わせの話すらなかなか信じてもらえないんだからね。話が飛びましたが、気功もスゴいです。過去にあったこともない人の今罹っている病気を、その人の名前と生年月日で当ててしまうんですから。近頃は携帯で写メを送ってもらえば、より正確な結果になるようです(笑)。こういう怪しい話に、ずーっと片足突っ込んできましたし、これからもこのスタンスで行くと思います。

 

編集後記
編集後記保証期間の変更は60歳になったら、やろうと思っていました。「院長の高齢」という理由はそれほど突飛な話ではありません。私の父親は71歳で胃がんの為に他界しました。母方の祖父は70歳で脳溢血、父方の祖父は71歳で他界しました。私の男性の親族はけっこう早く死ぬんです(笑)。歯医者の仕事はできるかぎりやろうという意志はあるんですけど、寿命が無いかもしれません。ですから、今から5年後に生きていない確率はそこそこ高いはずなんですよね。それに比べて女性の方は長生きで長生きで(笑)、金沢の大叔母など102歳です。母親も身体は健康だったんですけど、メンタルが原因と言ってもイイぐらいで、血圧を上げてプッツンですから。それが無ければ間違いなく100歳越えていたかもしれません。家系的にも姉は長生きでしょうねえ。気功師のトレーニングは母親の介護のお陰でできたと言っても良いのかもしれません。本来、姉は寝起きが苦手です。気功師になる前段階で、夜の12時を挟んで1時間のトレーニングを100日間続けなくてはいけないんです。それを母親のトイレの世話があるから、夜中に目を覚まして、起きられたんでしょう。もしも、今だったら絶対に修行は不可能(笑)。そういう奇跡の資格なんです。でも車の大型免許じゃないんで「高級気功師」免許を持っているからといって、みんなに効くワケじゃない。心の清らかな人だけ(笑)。興味のある方は直接聞いてみて下さい。治療費はその辺のマッサージより相当高額です。まあ、「高級」だからね(笑)。
おすすめの記事
かとう歯科ニュースレターバックナンバー

まぼろしのひとこと

歯に関するお悩み無料相談

ページの先頭へ



ページトップへ

ニュースレター目次

前のページに戻る