千葉県千葉市の加藤歯科・歯科医・歯医者では審美治療 ・メタルフリー治療・矯正治療 ・歯周病治療・インプラントの治療を行っております。
2018.8
娘が大学に行くために家を出ていて、休みの期間だけ帰ってきます。冬休みに帰ってきたときに二人で洗面所で並んだら「お父さん、腹出たね。」とボソッと言いました。非難するわけでもなく、遠慮もなく、単なる事実の指摘なんでしょう。それなりに自覚はしていたけど、他人に言われるのは家族でもショックです。その事もあり、3月からスポーツクラブに行っています。以前に通っていたところは入会特典がなく、もう一つの方に行っています。平均して月に3回程度通っています。最初は「筋肉量を増やして基礎代謝を上げて・・・」と教科書的なことを考えていたのですが、ある本を読んで、その考えがちょっと変わりました。以前より「原始人ダイエット」「グルテン過敏症」など食べ物系の本は取り上げてきました。どちらかというと「病気持ちの人が治すには」的な話がメインで、普通の人が普通の生活の中で「腹の出るのを引っ込める」話はありませんでした。多少腹が出ても病気じゃないし、恥ずかしながら血糖値は数年計ったこともありません。近頃お医者さんが書いた糖尿病の本が以前のトーンとは変わってきています。京都の高雄病院の先生が書いた糖質制限系の本が最初でしょうか。先生自身が体験して実際に体重も減り体調も良くなりました!っていう本もあります。数冊糖尿病の本を読んでいて自分でビックリしたのは、数値としての血糖値は知っていても、それが何を意味しているのかのリアリティがなかったことです。単に数字としてはいくつ以上は「糖尿病」なのかは調べればわかることです。そういうことじゃなく、リアルな身体との関係です。血糖値というのは「血液中のグルコースの量」です。単位がmg(ミリグラム)とdl(デシリットル)で表しているのでリアリティが無かったんですけど、100mg/dlの分子と分母を10倍すると1000mg/10dlとなって、1000mg=1g,10dl=1Lです。つまり血糖値100mg/dlは1g/Lの意味です。人間の血液量は体重の1/13ですので、60キロの人は4.6キロの血液があります。血液の比重は1.05ぐらいなので、約4.5Lの血液があると言うことです。つまり血糖値100(mg/dl)の人の血液に
は4.5gのグルコース(ブドウ糖)が流れているということです。私の正直な感想は「たったのこれだけ?」。角砂糖1個は約4gです。御飯1杯がだいだい80g中、糖質は55gです。
500mlのペットボトルのコーラ1本にも55g含まれています。どうです?リアリティありましたか?(笑)
御飯1杯でもコーラ1本でも良いのですが、55gの糖質が、もしも、そのまま血液中に入ったとしたら(現実にはそうなりませんけど)55g/4.5Lです。計算すると、その時の血糖値は12.2g/Lで12200mg/10dlですから分母分子を約分して、血糖値1220(mg/dl)ということです。どうです?リアリティありました??食事のたびに大量の糖質(炭水化物)を摂取すると食後、血糖値が上がりますが、膵臓のランゲルハンス島から出るインシュリンのおかげで、せいぜい180以下に抑えられています。そして、2~3時間経つと平常値に戻るようになっています。毎食ごとにお世話になっているのに今まであまりありがたく思っていませんでした。なんだか膵臓さんに申し訳ないような気になりました。 いまだに糖質制限ダイエットに懐疑的な人は居るようです。と言うよりも反対勢力はいっぱいいそうな気がします。どう考えてもコメの消費量は減るし、パンも麺も減ります から、テレビ的にはかなり多くのスポンサーから文句が出そうです。製薬会社にとっては死活問題じゃないかと思います。高額商品であるインシュリンが売れなくなるわけだし、糖尿病関連の薬はいらなくなる。さらには糖尿病患者自体が減れば将来の人工透析患者も減るわけですから、透析専門病院は真っ青。この知識が普遍的になれば、将来の医療費は激減するでしょう。まるで朝からの仕事がスカッと始められるかのようなコマーシャルに乗せられて、清涼飲料水メーカーの利益のために朝から甘いコーヒー類似飲料を飲んでいた人も買わなくなりますし、そもそも自販機の甘い飲みのもが売れなくなるでしょう。朝の空腹に高濃度の砂糖水を飲めば今話題の「血糖スパイク」が出て、血管に大きなダメージが残るはずです。これを毎朝続ければ糖尿病への近道。ホントかどうかわかりませんけど、清涼飲料水メーカーは糖質中毒患者を作り出そうとしているのだそうです。ちょっとエキセントリックなんですが、右の本は新しい常識を提唱していますので、列記してみます。
1,糖質が太る唯一の原因
2,カロリーと肥満は関係ない
3,脂肪は食べても太らない
4,コレステロールは食事では変わらない
5,プロテインやアミノ酸は腎臓を壊す
6,ちょこちょこ食べる方が太らない
7,果物は太る
8,疲れたときに甘いものを採るのは逆効果
9,運動は食後すぐにした方が良い。
さあ、どうでしょう?全部を説明することはできませんので、興味のある方は本書を読んでみてください。私は生の果物は食べませんし、プロテインのような身体に悪いモノは飲みません。しかし、子供の頃から「カロリー」信仰が染みついています。「カロリーと肥満は関係ない」って言われてしまうと、食物栄養学科の先生は困るでしょうね。先生も困るけど、そこの学生さんはさらに困りますね。小学校でも家庭科の授業がウソになってしまう。(笑)
社会に多大な影響を与えるであろうこの理論を受け入れ、天の邪鬼な私は騙されたつもりでこの食生活をしてみようと思っています。今までもそれほど太る食事をしているワケじゃないつもりでしたから、腹が出てきてショックでもあります。そこで、より厳密に糖質制限生活を開始しました。御飯の代わりにブロッコリーをフードプロセッサーで刻んで食べている人もいますが、私はちょっと寂しい。パンも御飯も少しにして、一日に茶碗1杯分(55g)の糖質を食べるつもりで生活しています。しかし、いろいろなところに糖質は含まれていますので、コメを食べなくてもけっこう摂取しています。当然、日本酒はダメ、ビールはダメ、発泡酒もダメ、第3のビールはOK。蒸留酒OKです。今までも朝夜は御飯は食べません。昼にパンも一口ぐらい。パスタはオリーブオイルを使うので比較的良い方ですが、基本的にパス。じゃあ、何を食べるのか??それが今の問題です。玄米も結局はコメなんで、糖質量は同じ。豆腐は素晴らしい食材です。麺は小麦なのでダメ。
でも家で作る冷やし中華は旨いんだよなあ・・。そういう私に素晴らしい食材がありました。
なんと「糖質0麺」。おからとこんにゃくでできているようですが、成分はどうでもいい。何が優れているかと言えば、茹でないでOK!!クソ暑い夏にガスレンジを使う時間が減ります。麺の歯ごたえに物足りなさはありますが、糖質0なんだからね。夜の御飯前に小腹が空いたときは、アーモンド、南京豆などナッツをボリボリ食べています。結局、今までも非常に偏食だった私の食生活はさらに難しいモノとなりました。とりあえず、朝は今までどおり豆乳ヨーグルトにオリゴ糖(糖ですが)、昼は外食なんで非常に選択肢が限られています。今までもロイホのトリプルグリル、大戸屋の定食(サバの炭火焼きなど)、カレーのシバのひじきのドライカレー(玄米)・・。トリプルグリルはライスじゃなくパンにして、半分残す。今までも昼食難民だったのが、さらに酷くなります。別の選択肢として、サイゼリアのおつまみ系を昼御飯にする、昼からやっている居酒屋で酒を飲まず、おつまみを食べる。今の時期は焼酎のハイボールです。お気に入りは「蔵の師魂グリーン」。これを炭酸で割るとスパークリングワインのような味わいになります。焼酎3杯100ccで146Kcalです。糖質0です。外食でおかずだけ頼める場合はコメは家内と半分ずつ。総カロリーが減れば、やつれてきて、痩せるのも当たり前なので、夜は糖質は避けつつ必死に高カロリーに満腹まで食べることにしています。当然、夜のメニューもさらに困難なモノになります。本来は和洋中華ごちゃ混ぜは御法度なんですけどね、うちでは。中華メニューが中心になりつつあります。ザージャー麺なら辛み肉味噌で早くて美味しくて、あの糖質0麺だから、安心。今までも良く作っていた麻婆豆腐が主役になりそうです。
今までは絹ごしだったけど、木綿豆腐の量を増やして、これを主食に格上げです。一番手早く作れて、炭水化物が少ないシューマイも相変わらず主役かな。メニュー的に肉を焼くのが非常に楽なので、前回のテーマであったステーキの焼き方教室は非常に有益でした。お陰様で、今じゃ定番料理です。でも、安い肉専用だと思います。私の誕生日に高い肉でやりましたが、それほど美味しくならない。実際の価格は5倍以上ですが、味はせいぜい倍程度。高い肉には高い肉のルールがありそうですけど・・。(笑)
他には広島風お好み焼きの麺を糖質0麺にしてみましたが、イマイチ。大阪風お好み焼きの小麦粉の割合を減らして山芋を増やして。これはOK。ほとんど居酒屋メニューですが、こういう食生活をしばらく続けようと思います。体重はスポーツクラブで10g単位で計っています。けっこう努力しているんですが、3月の最初に計った時と今ではほとんど変わっていません。しかし、少し腹は凹んだと思いたい。(笑)
さすがに暑いので、今の季節は徒歩通勤はやめて、自転車通勤にしています。その昔、自転車通勤を続けたら目まいを起こして、ヒドいことになったので、フクラハギのマッサージと鋤のポーズを続けていきたいと思います。
糖尿病と言えば肥満と関係が深そうですが、実は日本人には肥満じゃない糖尿病患者が多いんです。
グラフのようにアメリカ人と日本人の平均BMIに驚くほど差があります。近頃テレビでどんどんネタとして取り上げていますが、日本の糖尿病患者2000人のデータからも証明されています。
そのデータでは糖尿病患者と健康人の体重差はほとんどゼロ。
つまり、見ただけじゃわかりません。うちの患者さんも数名いますが、ある日インプラントが落ちたりする。そういう人は実は糖尿病。(笑)
睡眠時無呼吸症の時もアメリカ人は肥満と関係していたのですが、日本人は肥満じゃなくても睡眠時無呼吸症の患者が多くいました。
この二つの病気はどこかで関連しているのかもしれません。そろそろ常識になっていて欲しいのですが、糖尿病と歯周病は関連が証明されています。
無呼吸症候群の患者さんは口呼吸なんですが、口呼吸と歯周病は大いに関連します。
他にこの3つは何か関連があるんでしょうか??実は身近に二人糖尿病患者がいますが、どちらも太っていません。しかし、どちらも重度歯周病です。
もしかして、糖尿病との関連性はメタボ(もう死語?)よりも歯周病の方が高いのかもしれません。