バイオレゾナンス医学会

千葉県千葉市の加藤歯科・歯科医・歯医者では審美治療メタルフリー治療矯正治療歯周病治療インプラントの治療を行っております。








2017.12

ヤバイ経済学 皆さん、お元気ですか?12月も中頃です。日本の国技である相撲の世界は騒動が続いています。まあ、今後どうなるか、まだまだ不明なんですが、数年前の八百長問題と根っこで繋がっているように思います。NHKの特番で扱われた記憶があるのですが、2007年に出た「ヤバい経済学」というアメリカの本に日本の相撲界の八百長が書かれています。大相撲の取り組み結果は過去のモノも記録として残っています。7勝7敗の力士Aと8勝6敗の力士Bが対戦すると通常の勝率よりも遙かに高い確率で力士Aが勝利します。次の場所でAとBが対戦すると先場所星を譲ったBが必ず勝ちます。過去何十年も調べると、通常の対戦確率ではあり得ない勝率でこういう対戦が見つかるのです。八百長はハッキリと「黒」と証明できたそうです。「でも、日本の社会って、こういうモノだよね」と思ってしまうのは私が古い人間だからなんでしょうか・・・。
ひとこと111 全部わかっちゃった感が・・・。

あることを長年一生懸命に研究し、その結果、今までわからなかったことや、悩んでいたことすべてが晴れ渡るように理解できた境地にたどり着くことを「悟り」と言うんでしょう。 当然ながら、悟りのレベルは階層があって、1回そう思っちゃってもさらに上の階層があるのでしょう。 現状が究極ではないことは認識していますが、私の中で、今かなり「スッキリ」していて、ちょっと悟った感があります。(笑)

Dr.G総合診療医 大学で歯科医学を6年間、歯周病の医局で5年間、開業医で1年、その後自分で開業して歯医者をやってきました。 歯周病は専門医の資格、噛み合わせはフェロー(認定専門医)を取得しました。でも、とりあえず資格を取得してもなんだか全然わかっていませんでした。 専門分野の治療法は理解していますので、世の中的にはそれで良いのでしょうが、ある狭い範囲の「専門医」に意味があるとは思えません。事実「専門バカ」の弊害を実感しているからNHKで「Dr.G総合診療医」なんていう「病名当てクイズ番組」が人気になるのでしょう。 ニュースレターではずいぶん怪しいネタを書きました。書いた当時は自分の中でも世の中的にも間違いじゃないつもりで書きましたし、間違いを認識したら訂正を書いてきたつもりです。 今回、新たに訂正を書かなくてはいけません。家内が原因不明の疾患である潰瘍性大腸炎になった原因を「口腔内の金属である」と書いたことは間違いです。 胃潰瘍とストレスの関係では、昔は「胃潰瘍の原因はストレスである」とされていましたが、ピロリ菌が見つかり、ストレスは原因ではなく修飾因子に格下げされました。 これと同じように潰瘍性大腸炎の原因菌が発見されたら良かったんですけど、それはまだ不明です。 しかし、口腔内金属が原因じゃないことがわかりました。どうしてかというと、口腔内に金属が全く無くても潰瘍性大腸炎に罹患した患者さんが来院されたからです。 これを知って「なるほど」と思ってしまいました。ここ数年、矯正治療に熱を上げていて、特に小児の矯正に必死になっています。 子供を押さえつけて(笑)矯正している理由は呼吸不全を治すことができるからです。 なぜそこまでして呼吸不全を治さないといけないかと言うと、万病の元だからです。

ちょっと極論ですけど、まさにそういう感じだと思っています。「病は気から」の「気」は空気と思っています。 空気なのか、酸素なのかはわからないけど、たぶん酸素。 どうして潰瘍性大腸炎の口腔内金属と酸素不足が関係するのかといえば、酸素の利用を生物学的には「呼吸」と言います。 結局はATPという生物共通のエネルギー物質を作り出す行為です。 ATPからADPへ変化する時に水素2個を動かすこと、これがエネルギーの受け渡しになります。 口腔内の金属は無駄に電気エネルギーを消費し続けるので、問題が起きるのでしょう。 同様に呼吸不全の人はもともとの酸素が足りないので、原因不明の病気になるんじゃないかな・・・。 家内もその患者さんも口呼吸でした。口呼吸がいかに悪者か、妙に納得してしましました。 ほとんどの自己免疫疾患も同じだと思います。うちの病院はもともと「小児歯科」を標榜していませんので、子供さんは少ないのですけどちょっとだけ診てました。 来院して定期検査を受けている小児のうちほぼ8割は今、上顎を拡大しています。スタッフも5人中4人に問題あり。 たぶん、世の中的にもこういう割合だと思います。骨の成長に関しては「時間切れ」がありますので、是非早めに。 親でもジジババでも気になったら早めに連れてきてください。

かとう歯科HPの「小児の矯正」をやっと完成しました。是非読んでください。

小児の矯正 1,矯正治療はいつから始めればいいのでしょう?
「どーして、2年後にこうなるって教えてくれなかったんですか!!」とは言われませんでしたが、 お母さんは内心そう思ってるでしょう。左は6歳です。右は8歳6ヶ月の時。 6歳の乳歯列が永久歯のようなキレイな歯並びの子供さんは必ずガタガタになります。 なぜなら乳歯と永久歯の大きさが違うからです。 近所の歯医者に駆け込んだら『中学生になってから来てね。』と言われたそうです。 中学に入るのは4年後。それまでに、いったいどうなっていることでしょう・・・。(汗) 永久歯が全部生える空間が足りないのは明らかです。 じゃあ、どうしましょう?一般的には歯を「間引く」んです。 食事であればテーブルの上に並べるお皿の数が多すぎたら、食べ終わったお皿はさげていきます。 でも、永久歯は「さげて良いお皿」じゃありません。どうしましょう? 今までは中学生になってテーブルの大きさ(アゴの大きさ)が決まってから、テーブルから飛び出し たお皿(歯)を抜いて帳尻を合わせていました。(抜歯矯正) 上下の第一小臼歯を4本抜くのが一般的です。これを業界的には「便宜抜歯」と呼んでいますが、な んとも悲しい響きです。 素直な疑問「テーブルを大きくできないんでしょうか?」 ほとんどの方は「なんとか抜かずに済まないの?」と思ってるでしょう。 テーブルとお皿の関係なんで、キレイに並べるには選択肢はいくつもありません。 A,お皿の数を減らす。(抜歯矯正) B,小さいお皿(歯)にする。(歯のエナメル質の形はDNAで決まっていますので不可能) C,テーブルを大きくする。・・・どうやって?

小児の矯正 2,テーブルをサイズアップするには
統計では全世界的に人類の半数に不正咬合があるとされています。な ぜそれほど多くの人が不正咬合なんでしょう。赤ちゃんはほぼ4頭身で 生まれてきます。つまり身体に対して頭が大きく、成人の頭の70%程 度の大きさです。脳が入っている頭蓋骨の成長は身体の他の部位に比べ て非常に早く、ほぼ10歳で止まります。頭蓋骨と繋がっている上顎には 目(眼窩)、耳(内耳)、鼻(鼻腔)など非常に大切な感覚器官が集 まっています。当然、この部分の発育不全は致命的です。 脳と接する側はそれなりに自然と大きくなりますが、脳よりも下に位置する上顎(うわあご)の 側は勝手に大きくなるわけではありません。舌による口蓋の支持が上顎の成長には非常に大切で、 これは母乳を吸う行為の中で学習していきます。 触ったことのある方ならわかるように、新生児の頭蓋骨はやわらかく、未完成のまま生まれてき ます。生まれてからのいろいろな行為でいくらでも変形させることができてしまいます。上顎に関し ては哺乳(授乳)行為が成長をサポートするわけです。舌を口蓋に押し当てて乳房から母乳を搾り取る ように吸う行動がこの時期にできるかどうかは、その人のその後の健康を左右するほど大事なこと だと思っています。

小児の矯正 右のグラフは出生後の頭蓋顔面骨の成長量を示しています。
赤い点線が上顎の成長量を示しています。
ほぼ12歳で成長量はゼロになります。歯医者の先生が「中 学になってから来て!」と言う理由がここにあります。「成長 量」という不確定要素がなくなるわけですから、将来的に患者 さんとのトラブルファクターも減ります。そして治療開始時点 が最悪の審美状態ですから、これ以上悪くなることはありませ ん。当然ですが第一小臼歯4本の便宜抜歯も決定です。 
 
 

3,機能改善の話
小児の矯正 先ほどの母乳を吸う話の中で出てくる「舌で口蓋を支える」ことができ ると上顎は前方と側方に広がります。口蓋(うわあご)の上には鼻道(鼻 の穴がのどまで続く洞穴)がありますから、結果として鼻の通りが良くな ります。口でも呼吸できますが、基本的に鼻は呼吸器官、口は消化器官で す。鼻呼吸不全の子供は落ち着きがない、唇が切れやすい、姿勢が悪く 寝相も悪い、イビキをかく、オネショが治らない、アトピー性皮膚炎っぽ いなどの症状があることが多いです。右の写真は顔を正面から撮ったもの です。上が治療前の6歳男子です。真ん中に鼻道があるのですが、真っ白で 空間がありません。下の写真は治療中の13歳女子ですが、真ん中の黒い部 分が見えるでしょうか?空気の通り道です。 実際には次ページ右上のような装置を使います。上が拡大前です。約3ヶ月で12ミリ拡大します。12歳男子です。

小児の矯正 上顎のテーブルが充分に広がれば、抜歯矯正になる確率は減ってい きます。テーブルが広がれば歯は勝手に並びます。さらなる審美性を 求めるならば、仕上げにマルチブラケットは使います。マルチブラ ケットを使う場合は別料金になります。親知らずは必ず抜歯します。 実は右の症例は歯並びが悪くて矯正治療を開始したわけじゃありま せん。右の一番下が治療開始時点での正面像です。キレイな歯並びで すよね。彼は小さい頃から来ているんですが、来るたびに「いつも舌 の先はどこに置いている?」としつこく言っていたのですけど、結局 治りませんでした。いわゆる「MFT口腔筋機能療法」を頑張るんで すけど、通常はなかなか難しいんです。



小児の矯正 4,未治療患者の行く先は
世界的な統計では人類の半数に不正咬合があるとされています。しか し、人類の半分がキチンとした機能優先の矯正治療を受けているワケ じゃありません。こういう人達が大人になるとどういう症状になるので しょう?鼻呼吸不全の人は当然ですけど、口呼吸になります。口呼吸の 弊害はいろいろなところで言われていますので、多くは書きませんが、風邪を引きやすい、花粉症 になりやすい、喘息などの呼吸器関連の疾患があげられます。イビキはそのまま治らず、睡眠時無呼 吸症候群に移行する方も多いようです。あいうべ体操で有名な「みらいクリニック」の今井先生は自己免疫系疾患の専門医でした。リウマチの患者さんの口臭がヒドいことに気づいたようです。口 呼吸と自己免疫疾患は関連がありそうです。寝相の悪さ、口唇の乾燥は大人になっても変わりませ ん。当然、歯並びは悪くなるので噛み合わせの問題が出てきます。





編集後記HPの文章ばかり考えていたので、もうそれ以上文章が出てきませんでした。すでに来院している患者さんにHPを読ませても仕方ないんですけどね。世の中的にはそろそろ退職する年齢になって、人生で一番面白いと思えるネタに出会ってしまいました。今までわからないことのいくつかが一気に解消してしまいました。「なんで歯並びがわるくなるんだろう?」「なんでリュウマチや潰瘍性大腸炎などの自己免疫性疾患になるんだろう」「アトピーはなんで治らないんだろう」「なんで10代に神経を取らなくちゃいけないほどの虫歯になるんだろう」「虫歯もないまま神経が死んでいたり、虫歯が全くないのに歯が痛くなるんだろう」などなど。理由がわかったから、全部治ります。ただし、昔に戻ることのできるタイムマシンがあれば・・・。だから、成人はもう無理。せいぜい、20歳まで。自分の子供がまだ3歳で症状があればすぐにでも拡大するでしょう。将来、孫でもできればやろうかな・・・。(笑)
編集後記2顎顔面矯正セミナーは鹿児島大学矯正学の元助教授がやっています。以前も書きましたが、非常にEBM的な配慮をしたセミナーで、常に最新の論文をベースに世界の潮流に遅れないようにしています。海外では先進国に限らず、小児期における上顎の拡大が普通のことになりつつあります。残念ながら、携帯電話だけじゃなく矯正治療も日本は完全に「ガラパゴス」。ガラケーじゃなくガラ矯。元助教授は「歯科に毎年2兆円の医療費をくれるなら、40年後の医療費を毎年30兆円安くしてみせる」と言います。まあ、そういう予算配分になることは永遠に無いと思いますけど・・・。悪性腫瘍と関連がある証拠は今のところ見当たりませんけど、それ以外はほとんど関連性があります。まだ勢いのあった頃の小池さんは「花粉症をなくす!」って言ってましたけど、これのことを言っていたわけじゃないんでしょう。杉の木を切っても、花粉はそれ以外にもいっぱいあるし。温暖化で花が咲く期間も長くなっているし、飛んでいる花粉の量も2000年の8割増しだそうです。花粉症も風邪を引くのも口呼吸の人です。イビキは無呼吸症候群で突然死の予備軍 です。今まだ若い世代の人にだけ、将来の「本当の健康」をゲットするチャンスがあります。是非、今のうちに。
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