千葉県千葉市の加藤歯科・歯科医・歯医者では審美治療 ・メタルフリー治療・矯正治療 ・歯周病治療・インプラントの治療を行っております。
2017.10
去年から今年にかけてバイオレゾナンス医学会で天外司郎さんが連続講演をしました。彼はバイオレゾナンス医学会の実質的な「応援団」です。山ほどある怪しい勉強会の中で「怪しいけどマトモ」と思っているようです。彼は東工大卒で電子工学の専門家です。ソニーの重役だった人で、AIBOを作った人です。数年前に自分の生前葬を自分が僧侶の姿になって主催して、本名の「土井利忠」を脱してペンネームである「天外伺朗」になりました。(笑)
現在はフロー理論のセミナー関連の仕事をしていて、このセミナーにはサッカーの岡田武史監督も参加しています。活動は非常に幅広く、彼の一連の著作は「怪しい系」の話が多いので、彼のファンは「気功、針灸などの東洋医学はいずれ量子力学的にその作用機序が解明されるだろう!」と期待しているわけです。私もファンという程じゃないけど、いずれ怪しい系が科学的に解明されることをずーっと期待していました。ちょっと前にダークマターやボゾンがどうのこうのという本を読んでネタにしましたが、そこになにかヒントがないかなと思っていたわけです。今回の連続講義のタイトルは「量子力学について」。個人的には非常に期待していました。これで怪しい系がすべて解明されるんじゃないか!と。皆さんは「量子力学」って知ってます?私もいちおう「理系」なんでその単語は知っているし、教科書レベルの概念は知っています。ハイゼンベルグの不確定性原理やシュレジンガーの波動方程式・・・。中身を詳しく理解しているワケじゃないけど、名前だけ知ってるレベルです。今回の講義の目的は我々に量子力学を教えるために時間を取ったんですけど、結局は「量子力学では気は説明できない」ことを説明しに来たのだそうです。20年ほど前に彼が書いた本の影響で、怪しい健康グッズの宣伝文句に「量子力学」という文言が使われるようになったと感じているそうです。今回の連続講義で彼が言ったことにガッカリしつつも非常に納得で
きました。将来必ず解明できるだろうけど、近い未来じゃないと言うことです。
「錬金術では金を生み出せません!」と宣言するのと同じレベルで「今は量子力学では気は説明できません!」ということです。我々は生まれた頃からその恩恵に与って生活していますので「科学」というのは当たり前のものであるし、絶対的に正しいモノと思っている人が多いんじゃないでしょうか?たぶん、私もその一人です。勝手に「科学的」という単語は「正しい」と同義語と思い込んでいたのかもしれません。科学が正しくないワケじゃないけど、科学的に証明されている以外にも正しいことはあるわけです。なぜならば「科学」が発明されたのはニュートンの万有引力の法則あたりからと言われていて、せいぜい400年程度しか歴史がありません。レンガを積み重ねるように科学的な証明がドンドンとなされ、現在では科学で説明できないモノが少なくなってきたんじゃないかなあと思っています。科学の誕生以前も人類は普通に生活していたワケです。科学のお陰で人類の生活は非常に便利になりました。顕微鏡の下で受精させることができるようになりましたが、卵子と精子が「受精」することに変わりはありません。DNAは原始的な生物の起源からすでに存在していたわけです。ワトソンとクリックはDNAの二重らせん構造を「発見」してノーベル賞をもらいましたが、DNAを「発明」したわけじゃありません。(笑)
10年ほど前に韓国や中国はそれぞれ「韓医学」「中医学」として世界文化遺産の申請をしたようです。日本では全くその動きはなかったようですけど・・。(笑)
結局、認定されずに今に至っています。その理由は、経絡や漢方医学的な知識は数千年前からあったかもしれないからです。証拠は「エッツィー」と名のついたアルプスで発見された「アイスマン」に彫られていた刺青が、腰痛の「ツボ」と一致していたこと。5300年前に高度な医療技術がアルプス山脈付近にあったということになります。「欧医学」ですね。日本にも縄文時代に伝来していたのかもしれませんが、証拠がありません。中国から伝来し江戸時代まで唯一の医療であった漢方医学も近頃の医学部教育には取り入れられています。私は専門でもないし教育も受けていませんが、漢方は五行説が基本です。これは図のような太陽系の惑星(水、金、火、木、土)に臓器をなぞらえています。そしてそれらが相互に関係を持ち、関連しているという考えで、今までの西洋医学とは全く相容れない話です。先日NHKスペシャル「シリーズ人体」がスタートしました。その解説文に「今、医学の世界で、これまでの「人体観」を覆す、巨大なパラダイムシフトが起こりつつある。今までは人体のイメージと言えば『脳が全体の司令塔となり、他の臓器はそれに従う』というものだった。ところが最新科学はその常識を覆した。なんと『体中の臓器が互いに直接情報をやりとりすることで、私たちの身体は成り立っている』そんな驚きの事実が明らかになってきた。・・・・」
東洋医学を少しでも知っている人なら「何をいまさら!」と笑うことでしょう。第1回は10月1日に放送がありました。腎臓と心臓の関係を「科学的」に解明していきます。来年3月まで全7集ありますので、御興味のある方は是非ご覧ください。我々が信頼している「医学」の修正が始まります。今、説明できないからと言って、正しくないワケじゃありません。正しいと証明されて
いないだけなのかもしれません。小児の鼻呼吸を改善する(上顎を機械的に広げて鼻呼吸できるようにすること)といろいろな病気にならないことは科学的に証明されているんですけど、ウチの歯医者に子供が溢れないのは私が日頃怪しいことを言い続けているからなんでしょう。(笑)
本音では、私は「科学」が大好きなんだけど、天の邪鬼だから「非科学」的な「正しい出来事」にたくさん出会うように運命付けられているんでしょう。まあ、こういう人生も楽しいですけど。
今年の夏休みは金沢に行ってきました。私の母方の祖母が金沢出身です。残念ながら若くして他界しているので会ったことはありません。祖母の妹が今年で100歳になるので、旅行ついでにお誕生日ランチをしに行きました。私は金沢へは10歳の時に行ったことがありますので、ほぼ50年ぶりということになります。人間の行き来はなかったんですが、お中元、お歳暮のおつきあいを続けていました。あちらからは森八の和菓子「長生殿」、ゴリ、クルミの甘露煮などが毎年届きました。子供としてはクルミの甘露煮だけしか楽しみはありませんでした。「長生殿」はなかなか由緒正しいお菓子です。こちらからは焼き蛤や梨をおくっていたようです。北陸新幹線が開業する数年前から電話で「新幹線が通ったら、是非おいで」と言われていたので「いつかは行かないといけない」と思いつつ、開通後数年が経過してしまいました。遂にこの夏、オバの100歳という節目と私の終活の一環として、一家でお邪魔しました。100年前って1917年です。第一次世界大戦中ですね。(笑)
オバは遠くに行くときは歩行補助器を持って行きますが、日常生活はほとんど不自由ありません。頭もシッカリしているし、記憶も抜群です。100年分記憶されている。(笑)
フレンチのコースだったんですが、ほぼ完食で付け合わせのゴボウが堅くて残ったぐらい。うちの家内の方が少ししか食べていません。(笑)
口腔内も一部は義歯ですけど、7割は残っているようです。母親のオバんで、似ていて当然なんですけど、母親がそこにいるみたいな感じでした。実は私は「旅行」に関してはそれほど興味がなく、自分からどこかに行きたいと思って、動くことはありません。「温泉に行きたい!」とか、「釣りがしたい!」というのはあるんですけどね。それでも、もしもどこかに行ったなら現地でおいしいモノは食べたいけど、いわゆる観光地巡りはあまりしません。家内は足腰が効くウチに、海外旅行に行きたいようです。ですから、今後の練習のために一切丸投げで任せました。今回はお盆という時期なので金沢はお休みのところが多かったんですけど、昼にミシュラン一つ星のフレンチ、夜は香林坊でふらっと入った居酒屋がとても〇でした。メニューにフグの卵巣の粕漬けがあったので食べてみました。羽釜で炊いたご飯に振りかけて・・怖くておいしい。(笑)
大分でフグの肝は食べていますが、さすがに卵巣は怖い。以前金沢旅行のお土産にもらったモノは数年冷蔵庫に死蔵された上、廃棄されました。観光名所には行かないと言いつつも、今回は家族と一緒にあの辺の有名どころを回りました。自殺の名所「東尋坊」、九谷焼博物館、兼六園、金沢城、ひがし茶屋街など。金沢市内のスポットは歩いて20分ゾーンにあり、とってもコンパクト。かなり気に入ったので、これからたびたび通うことになりそうな街でした。氷見も輪島も行かなかったんで、再来です。知ってはいましたが、東京から2時間半の位置に金沢があることが驚きでした。普段何気なく東海道新幹線に乗って名古屋、京都、大阪に行きます。京都が2時間半の距離にあることは私の常識の範囲でしたが、金沢はちょっとビックリ。なんか変ですけどね。さらに言えば、仙台が1時間半、青森が3時間10分!三内丸山遺跡に行きたい!!新幹線で行って、駅でレンタカーを借りて1泊2日ぐらいの旅行はちょうど良いです。大昔、私の祖父が千葉の大網から金沢医大に入ったことが縁の始まりです。祖父は山形の旧制高校に入るときに2浪したんだそうです。大学にはストレートでいったようです。当時は千葉医大と金沢医大は1年おきに学生を募集していて、たまたまそういう年の巡り合わせだったわけです。1浪で山形に行っていれば千葉医大にいっていたのかな?学生時代の下宿先の娘さんをお嫁にもらうために曾祖父と二人で千葉から金沢まで汽車を乗り継いで行ったそうです。途中、宿で芸者さんあげて宴会をしながらの旅だったのかな?曾祖父が「もうここら辺の女たちを嫁にしたら、それで良いんじゃないか?」と言ったとか、言わなかったとか。曾祖父も旅行が好きじゃなかったんでしょう、きっと。(笑)