千葉県千葉市の加藤歯科・歯科医・歯医者では審美治療 ・メタルフリー治療・矯正治療 ・歯周病治療・インプラントの治療を行っております。
2016.10
前回のバイオレゾナンス医学会のお薦め本が「ダークマターと恐竜絶滅」と「すごい実験」でした。「すごい実験」は2日で読めましたが、「ダークマター・・」は2週間以上かかりました。ハッキリ言って、単語がわかりません。宇宙論の基礎知識も無く、結局2回ずつ読むことになりました。お陰様でダークマターまで理解できましたが、残念ながらダークエネルギーはイマイチ理解していません。なにもこのネタで文章を書かなくても良いと思いつつ、時間だけ過ぎていきました。(涙)怪しい系(代替医療)を心から理解し、納得するのは非常に難しいことです。治療を受ける患者さん側は「実際の治療効果が出ているなら方法論はどうでも良い!」と思うでしょうが、やる側はそういうワケにはいきません。悲しいかな、自分の思考方法が過去の学問(たとえそれが無意味でも)に囚われていて、すっきりと信じ切ることができないんですね。この世界に足を突っ込んだ18年前よりは相当変化してきましたけど、それでも100%信じてはいません。常に何か証拠が欲しいと思っていますし、証拠がハッキリしなくても、間接的に証明できればそれでも良い。逆に証明できなくてもキレイに欺してくれるならそれでも良いのかも。(笑)
この2冊を薦めた理由は人間の知覚できる範囲には限界があることを言いたいんだと思います。世の中には「自分の目で見ないと信じない」人がたくさんいます。「見た!」と思っても錯覚もあるし、幻覚もあります。それでも耳よりも目を信じるのは人間は情報の8割が目を介して入ってくるからでしょう。今回の2冊は物理学、天文学の世界なんで、ちゃんと証明できる(ノーベル賞ももらえる)世界の話なんですけど、こっちの理解がついていかない・・。
「すごい実験」の本は素粒子物理学の先生(金髪で見た目ちょっと変)が高校生に授業した内容を本にしたものです。素粒子の話なんで、陽子、中性子、電子のさらに下のクォークとかニュートリノの話が出てきます。カミオカンデでニュートリノを発見して、2002年に小柴先生がノーベル賞をもらったのは聞いたことがあるでしょう。本来カミオカンデの建造目的はニュートリノの発見ではなかったようですが、偶然にも超新星爆発が1987年2月23日にあり、それを見事に観測しちゃったたわけです。超タナボタですが、棚の下に居な
いとボタモチは手に入らないんです(笑)
水3000トンのカミオカンデの次ぎに約18倍の5万トンの水を使ったスーパーカミオカンデが作られ、これで2015年のノーベル物理学賞を梶田隆章先生が受賞しました。「ニュートリノ振動」が受賞理由です。
た。
このニュートリノって宇宙から大量に降り注いでいます。ニュートリノは大気などに阻まれることもなく、大地や身体を通り抜けていきます。存在が証明された粒子でも「我々が感じることのできないものがある!」ってことです。我々が存在を認識できる(見えたり触れたり聞こえたりする)ものは「相互作用をする」という言い方をします。この相互作用をしないで、ただ質量を持つ物質が「ダークマター」です。これは宇宙に遍く存在しています。宇宙全体の物質を作っている原子の総合計の約5倍の質量を持つとされています。でも、そういう風にすると計算が合うから「想定」されたわけです。(笑)
このダークマターは1980年代の「銀河の回転曲線問題」の計算を合わせるために仮定された未知の物質でした。その後、弾丸銀河団の観測からほぼその存在が確認されることになりました。この経緯はとてもこのページでは説明できないので、Wikipediaを読んでください。
もう1冊の「ダークマターと恐竜絶滅」は数年前に来日しテレビでも有名になったあの美人物理学者のリサ・ランドール博士の最新作で、恐竜絶滅のきっかけになった巨大流星物質(直径10~15km程度)が地球にやって来たのはダークマターの影響を受けているんじゃないかというお話です。これだけじゃ何を言ってるかわからないでしょう。(笑)
ティラノザウルスなどの恐竜が1億5千万年も地上を支配していたのに、6500万年前にあたかも突然絶滅したかのように恐竜やアンモナイトの化石が断絶しています。地質学上の言葉でジュラ紀、白亜紀の中生代と新生代の境目をK-Pg境界といいます。1980年代ごろまでは気候変動などによって恐竜が絶滅したんだろうと言うことになっていました(斉一説)が、実はこの原因は宇宙からやって来た巨大な流星物質が地球にぶつかったことでした。衝突時のエネルギーは広島型原子爆弾の約10億倍、衝突地点で発生した地震規模はマグニチュード11以上(東日本大震災の100倍以上)、生じた津波は高さ約300mと推定されています。その結果、気候が激変し、生物の絶滅が起きました。巨大流星物質が原因であるという証拠はイリジウムという金属の存在でした。K-Pg境界には地球上ではありえない量のイリジウムが出てきます。しかし、どこに落ちたかが見つからなかったんでなかなか斉一説を論破できませんでした。世界中を探し回った結果、10年後にユカタン半島北岸のチチュルブに落ちたことが発見され、その事実が証明されました。昔の教科書には書かれていなかったと思います。
どうやら、地質学的には大きな絶滅が2600万年ごとに起きているように見えるんです。もしかして、その原因はダークマターが天の川銀河の円盤に沿って存在していることで、重力の歪みによって弱い引力で繋がれていた流星物質が、その繋がりから外れ、地球を目指すのではないかという仮説が書かれた本です。まあ、「だから何だ!」と言われそうですけど・・・。(笑)
宇宙全体の物質(原子)総計の5倍の質量を持つ未知の物質(ダークマター)があり、さらにダークエネルギーと呼ばれるものを仮定しないと宇宙全体のエネルギーの計算があわないんだそうです。我々が慣れ親しんだ原子でできた物質は全宇宙の
5%にしか過ぎず、残りはダークマター27%、ダークエネルギー68%なんだそうです。エネルギー的には我々は5%としか相互作用していない。逆に言えば95%のエネルギーはよくわからないままです。実態はわかりませんけど、その中の1%ぐらい「気のエネルギー」として利用しても良いんじゃないのかな?(笑)
そう言えば、姉が気功学校の宇宙の気を取り入れる授業で「北斗七星に意識を持っていき、その気を頭から取り入れてください!」と言われ「この先生、ホントにわかってるのかな?」と疑って、太陽をイメージしたら「加藤さん!それは違いますよ!」って怒られたんだそうです。(笑)
それから「この先生はホントにわかるんだ!」と改心し、マジメに授業を受けて立派な気功師になったとさ。めでたしめでたし。(笑)
今年の4月から定期検診を自費にさせていただきました。健康保険で7割負担してもらっていた分を本人に負担してもらうようにしただ
けで、うちの収入が増えるわけでもありません。じゃあ、なぜ患者さんに嫌われることをしたのかといえば、やはり患者さんにも本気になってもらいたいからです。「かとう歯科に定期検診で行けば適当になんとかなる」って思ってもらいたくなかったし、インプラントが入っている人は本来存在しない構造物まで治療しなくてはいけないことになるから、「エイヤー!」っと全部自費にしました。(笑)
患者さんとしては自費になって負担額が増えても、治療内容が同じでは釈然としない部分もあると思います。そこで新兵器を2つ導入しました。
ひとつは超音波スケーラーというものです。よその歯医者にいったことがある方は「歯石取りますね!」と言われて、いきなり「ガ-!!」と水が出て、歯が削れるような感じで歯石を取ってもらったんじゃないでしょうか?
かとう歯科では以前から手用スケーラー(歯石除去器)で歯石を取ってきました。ある意味でちょっとレトロなんですが、あまり痛み無くできるので、衛生士さんには頑張ってもらっていました。
さすがに患者さんが多くなると腱鞘炎の危険もあり、最新型の痛みの少ないタイプを導入しました。
さらに薬品も併用できます。さらにもう一つ。セラミックパウダーを圧搾空気で吹き付ける歯面清掃機は40年以上前からありました。まだ大学に居た頃にこれを使うと一時的にキレイになるんですが、歯面がザラザラになり、より色が付きやすくなりました。
その後いろいろとパウダーが改善されてきました。
インプラントの患者さんにセラミックパウダーは使えません。
その代わり、グリシンパウダーというモノを使います。グリシンとはアミノ酸の1つです。それをパウダーにする技術ができました。
インプラント周囲の汚れはこれでキレイにします。インプラントの患者さんにとっては非常に有効です。
定期検診を完全に自費にしたので、ある意味で好きなことができます。
これからも新しい道具をいろいろと使っていきたいと思っています。是非、3ヶ月に1回、定期検診においでください。
ここ数日、半年経過し、すでに問題を起こしている患者さんがチラホラおいでです。年に2回のチェックで良い状態を維持できる歯周病患者さんはいないと思います。また最初から治療するのは大変です。新たに数本抜歯する必要がでてきます。とてももったいないと思います。