人間ドック - 食と健康

千葉県千葉市の加藤歯科・歯科医・歯医者では審美治療メタルフリー治療矯正治療歯周病治療インプラントの治療を行っております。








2013.12

カレンダー  皆さん、お元気ですか?寒くなりましたね。「秋」を飛ばして、「冬」になった感じです。急激な気温の変化に身体がついていきません。服も入れ替え損なったままです。11月中旬を過ぎ、大分の父親のカレンダー制作に取りかかりはじめました。カレンダーって、印刷屋に頼んで作るとけっこうお金かかるんですよね。実家が印刷屋なんで、ちょっとは理解しています。大きな会社のように1000部以上作るなら単価が安くなるけど、個人じゃ多くても50部ですから、下手すると1部当たり1万円になったりします。作る数が少ないからと言って、1月から8月までしか無かったらやはり変だし・・。 印刷にかける原版制作代が高く、インク代や紙代なんて安いモノなんです。200部作ってもそれほど値段は変わらない。でも、全部配る先が無くて、かえって寂しい思いをしちゃうかも・・・。(笑)

ひとこと その67 「人間ドック」の話

患者よ、ガンと闘うな  実は先日、夫婦で人間ドックに行って来ました。前回のニュースレターのカレンダーに「10月23日人間ドック」と書いたんですが、気付きました?なんでわざわざ書いたかというと、私にとってはビッグイベントだったからです。ゴルフ再開も25年ぶりでしたが、「人間ドック」と称するモノは一度も受けたことがありませんでした。それでも「検診」レベルのモノには行ったことがあります。最後に行った検診は10年ぐらい前に千葉市の基本検診(バリウム飲んで胃のレントゲン、大便から大腸ガンの細胞検査、血液検査程度)でした。御存知のように権威ある大学病院において家内のガンの誤診も経験したし、歯学部卒業後、大学病院に残っていたからいろいろと内部事情も知ってるし、悪口もいっぱいニュースレターで書いてるし、「インフルエンザワクチンは要らない」なんて書いて営業妨害してるし。 ハッキリ言って西洋医学への信頼は無に等しいです。 そんな私が今さら人間ドックなんて行こうとしても指名手配書が回ってて、診療拒否されるでしょう。(笑)  日頃自分の健康状態に疑問を感じることも無く、血圧はサウナ(スポーツクラブ)でマメに測るし、血液検査は免許更新の時、出口の前にある献血所でしてるし(5年に1回)、ときどき姉に気功でチェックしてもらってるから、もうイイか?と思っていました。しかし、Vol.38に書いたようにバイオレゾナンス医学会の実習でゼロサーチをキチンと使える先生に、前立腺ガンになりそうな危険があると言われて、ちょっと心配もありました。その時はネットで売っているセルフチェックの検査キットを使おうかと思いましたが結局買わず(買わなくて大正解でしたが・・)、金属を排出させるメタルデトックスのサプリだけ飲んでいました。

 「患者よ、ガンと闘うな」で有名な慶応病院の近藤誠講師の本は昔から読んでいました。乳がんの温存療法を日本で初めて提唱し、一時期、彼一人で日本の乳がん患者の1%を診察していたそうです。彼は前立腺ガンは「放置もアリ」だと言ってますので、すぐ死ぬ心配はしていませんでしたが、やはり気にはなっています。一方、今は健康ですが家内はいろいろ病気持ちでしたので、毎年マジメに人間ドックに行っていました。人間ドックって自費なんですよね。だいたい3~4万円ぐらいのようですが、歯科医師国保提携病院に予約すれば自己負担はほとんどゼロでやってくれます。しかし、バリウムを排泄するための下剤とマンモグラフィーが毎回苦痛で、いくらタダでもできれば行きたくないようです。

 毎回セミナーから帰ると、家内にはその日のバイオレゾナンス学会の話もしているので、私が実習の落ちこぼれであることや、変わった先生がいっぱいいることは知っています。以前に都内で開業しているバイオレゾナンス医学会の先生から患者さんを紹介してもらいました。それ以来、会場で会えばお話しさせてもらい多少コネができました。 家内は、もしかしたらその先生の医院で人間ドック受診もOKなんじゃないかと思い、いろいろ調べたらしく「提携病院じゃなくても補助が出るんだよね。けっこうな金額だよ。」と人間ドック受診を提案してきました。費用の補助が出る条件が血液検査と尿検査があることでしたので、先方に確認したら「できます」とのこと。メールで予約して行くことにしました。

バリウム  バリウム飲んだり胃カメラやったりしないので、当日朝御飯を抜くこともなく、朝10時に都内の診療室を訪ねました。普通に見慣れている医院の形じゃなく、ビル最上階のマンションでした。中に入るとソファーがあって、横に美人の女性スタッフ2名、それに先生だけです。消毒の臭いは無く、「病院」のイメージはどこにもありません。いちおう問診票がありそれに記入すると診察室に入り、雑談の後、採血と血圧測定しました。あとはゼロサーチによるチェックで終了。今回の私の目的は水銀がどのぐらい残っているかと前立腺ガンの状態を聞くことでした。二人まとめて説明をしてくれました。二人ともガンはありませんでした。それでも家内にはいろいろと問題がありました。たぶん普通の人間ドックではわからない内容です。私は水銀はほとんど出ませんでしたが、パラジウム沈着が出ました。学生時代の治療が3個残っているんです。もともとその医院は自費治療だけですから、人間ドックには良いです。(笑)お薦めの電磁波干渉器と漢方薬を少し処方してもらいました。結局、今日の人間ドックで「イヤ」なことは採血だけでした。お陰様で、そのまま神楽坂のフレンチにランチを食べに行きました。こんな人間ドックだったら、毎年行ってもいいなあ。(笑)

ひとこと その68 食と健康の話

食と健康の話 この「ひとこと」のネタはいままで「栄養(食べ物)」か「健康」が多かったと思います。
でも、この両方を同時に考えることはありませんでした。私が話題にする食べ物はどちらかというと不健康な食べ物が多く、健康ネタはかなり特異で一般には受け入れがたいことが多かったんじゃないかと思います。食に関しては、「栄養学」というものがありますが、私の実感として栄養学と健康はリンクしていないように思えてしかたありません。単に私の勉強不足でしょうけど・・・。
 ニュースレターに書いてある怪しいことはすべて自分や家内で試してます。「ウソみたいなことがいっぱい書いてある」と思いつつ読んでいる方も多いと思いますが、すべて事実ですし、実践しています。私が健康そうに見えて、まだ生き残っている限りはそれほど問題じゃないということです。
 一般に「食と健康」と言うと「ダイエット」ネタになりがちです。ここでも何度かダイエットネタを書きましたが、全部不健康な結末になり、リバウンドの可能性が高いです。「○○ダイエット」ってほとんどがウソと思ってもよいでしょう。リンゴ、バナナ、納豆・・・。世の中には「デブよりも痩せている方が健康」という思い込みがあります。しかし、統計上は「小太り」の方が長生きするようです。残念ながら、近頃ネタにした「原始人食」と「低炭水化物ダイエット」はイマイチでした。原始人食の基本は肉食です。それも「牧草で育てた牛肉」を摂ることです。

食と健康の話 しかし、この牧草飼育牛は滅多に手に入りません。昔はオーストラリア牛は値段も安く100%牧草飼育牛でしたが、近頃スーパーに行くとほとんどが穀物長期飼育です。結果として値段は上がるのですが、日本人好みで美味しいようです。このニュージーランド産の牧草飼育牛は千葉では「いなげや」というスーパーで売っています。ウチから遠くてけっこう手に入りにくいので、近所で買った赤身牛肉を食べていました。 炭水化物を減らすために私の大好物であるパスタやパンも控えていました。自動的に4キロ痩せましたが、大便の量が減り、スッキリ感がありません。腸内細菌の状態が悪いんじゃないかと思っていました。モンゴル乳酸菌ヨーグルトも植物由来に有効なんで、肉食中心じゃあまり有効じゃないだろうと思っていました。

食と健康の話  先日、人間ドックで受けた血液検査では総コレステロール、LDL、中性脂肪が高かったのです。これは中途半端な赤身のアメリカ牛やオーストラリア牛の影響かなと思っています。昔のコレステロール値は覚えていませんが、たぶん問題なかったと思います。さすがに原始人食はやめるとして、これからどういう食事をしようかと悩んでいました。私の日頃の行いが良いせいでしょう、神様は迷える子羊に進むべき道を示してくれました。(笑)前回のバイオレゾナンス医学会で面白い本を紹介されました。「葬られた第二のマクガバン報告」というアメリカの「栄養と健康」に関する第一人者が書いた本です。400ページぐらいの厚さが上中下と3冊セットという総ページ数1100ページの本です。著者はキャンベル先生という栄養学の大家です。実家は酪農家で、お医者さんではありませんが、いくつもの大学の教授を歴任し、長期にわたりアメリカ政府関連の栄養と健康関係に携わった大物です。非常に科学的に書かれていますが、簡単に書かれていてわかりやすいです。ガン、心臓病、糖尿病が心配の方は是非読んでみてください。 すでに発病しているけど、まだ軽度な方も必読です。内容はキャンベル博士の足取りに合わせて書かれています。しかし、50年にも渡る業績は多すぎてここでは紹介できませんので、主に今話題の乳がんについてまとめてみます。

葬られた第二のマクガバン報告  1960年代にフィリピンの小児に肝臓ガンが多発していました。アメリカ的常識から判断すると、子供のタンパク不足なのではないかと思って現地に行くと、予想に反しガンは富裕層に多く発症していました。原因はピーナツに付くカビであるアフラトキシン(最強の発がん物質といわれる)であろうと予想はつきました。でも、なぜ富裕層に多く発症するかわからなかったのです。その頃インドで行われたネズミによる実験結果がありました。ある濃度のアフラトキシンと5%と20%のタンパク質食を与えました。5%のネズミは100週間(実験終了時)すべてのネズミがガンを発症せずに生き延びたのに対し、20%タンパク食ネズミはすべてガン化し、ほぼ全部が死にました。次にアフラトキシン濃度を変えて実験したら、かなり高濃度の場合も5%タンパク食のネズミはガン化しませんでした。

食と健康の話 また、アフラトキシン以外の発がん物質にも同様の反応が表れました。人間での実験じゃありませんが、ここから推察できることは富裕層の方が多くのタンパクを摂取していたから肝臓ガンになっていたのであろうということです。さらにどういうタンパク質がガンに影響を与えているのかを調べたら(図13)植物性タンパクであるグルテンには反応せず、カゼイン(牛乳タンパク)でした。どの程度のタンパク量になると反応するかというと、10%を越えたあたりでガン化が多くなります(図11)。
 乳がんは、女性ホルモンレベルと関係が深いことは御存知でしょう。動物性食品中心の食事を続けると生涯にわたって高レベルの女性ホルモンに晒されます(図28の赤いライン)。ブタ、牛の成長促進のためや牛乳を長期間出させるためにホルモン剤を利用します。その影響かどうかわかりませんが、小学生で胸が異様に大きかったり、10歳前に初潮を迎えたりします。生涯女性ホルモン濃度が高レベルでいることは乳がんの危険性が高いということです。閉経も遅れることとなります。
 前ページ図17のとおり、脂肪の摂取量が増えれば乳がんによる死亡率があがります。動物性(図18)、植物性(図19)に分けてプロットするとよりハッキリします。明らかに動物性脂肪(図18)にリンクしています。植物性脂肪(図19)には相関がありません。このデータは1986年で、この頃の日本はまだ下の方にありますが、現在の日本は青い点の位置です。近年、乳がんが非常に増えていることがよくわかります。  結論としてはカゼインをはじめとする動物性タンパクはガン、糖尿病、心疾患、自己免疫疾患などの主たる原因となる。日頃の食べ物をコントロールすることで予防、治療は可能である。望ましい食べ物とは植物性食品を中心としたホールフード(全体食)が良いということです。下巻にはキャンベル先生の嘆きや怒りが書かれています。肉や牛乳が健康に悪い事はわかっているのに畜産業、酪農系の政治力が強く、業界に不利になるような政策は採用せず、さらにメディアも広告収入が減ることを恐れて本当のことを伝えようとしない。また、心臓専門病院の経営は心臓手術の高額な治療費で維持されているので、費用の安い食事療法は治療法として採用されることがないというのです。

 私は牛乳が身体に悪いことは昔から知っていましたので、ほとんど飲んでいませんでしたが、これほどの害を及ぼすとは思っていませんでした。低炭水化物ダイエットはやめて以前の食事に戻していましたが、肉食の習慣を多少引きずっていました。これからは玄米も復活させ、全粒粉のパンやパスタを食べることにしましょう。痩せるためにカロリー計算する必要はもうありません。すきなだけ未精製の植物性食品を食べて下さい。運動も取り入れた方が高い効果を期待できるそうです。 そうすれば生活習慣病の心配から解放されることでしょう。これで太ったら諦めてください。(笑)

 3ヶ月経過したら献血に行って、血液検査をしてみようと思います。ちょっと数値が楽しみです。

編集後記
 今回「人間ドック」に行った理由は、この私でも前立腺ガンになるのはイヤだからです。ガンに関しては慶応大学医学部の 近藤誠講師の本をいっぱい読んでいます。余程のことがなければオペは受けないし、絶対に抗がん剤は使いません。私の父親は胃ガン、 母親は肺ガンで死にました。ですから、私はガン家系のサラブレッドです。前立腺ガンの原因だろうと言われた水銀は「アンチメタル」 というメタルデトックスサプリで排出しています。多めに買いましたので欲しい人にはお分けします。パラジウムは家内に外してもらい ました。50度洗いが不充分なので糞線虫が体内に居たようです。年に1回の「人間ドック」はこれからも続けてみたいと思います。 後半のネタであるキャンベル先生の本は非常にタイムリーでした。食事の方向性に悩んでいたからです。原始人食はそれなりに気に入っ ていましたが、これだけ動物性脂肪の害がハッキリしてしまうと牛肉は食べたくなくなりました。ビーフシチューやローストビーフがう ちの食卓から消えるんでしょうか。(笑)スタバのキャラメルマキアートはソイラテ(豆乳)にしましょう。50歳以上の女性の骨折が 多い国は乳ガンの多い国と重なります。「牛乳は身体に良い!」って、思っている人もまだたくさんいるんでしょうね。牛乳飲めば飲む ほど、まさに骨折り損です。(笑) 有名なハリウッド女優が予防的乳房切除を受けたので、今回は乳がんのネタを中心に書きました。 アメリカじゃ養豚に大量にホルモン剤を使うんですよね。その豚肉を食べるからみんなオッパイ大きいのかな・・?(笑) しかし、女性ホルモンって、恐ろしいですね。近頃BRCA1,2というガン遺伝子が話題ですが、これから何種類も発見されるでしょう。キャンベル先 生は、たとえそういう遺伝子を持っていても、切除手術よりも予防薬よりも食事療法が有効なことを証明しています。事実なんでしょう が、有名女優のちょっと悲しいお話の方が妙に説得力があります。「ああ、私も切除術を受けなくちゃいけないんだ・・・。」と思っ たガン遺伝子(+)の女性はたくさんいるでしょう。そういう方に是非この本を読んでいただき、ホントのことを知って欲しいですね。
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