千葉県千葉市美浜区稲毛海岸の歯周病専門歯科医・歯医者|かとう歯科 | 歯周病・歯槽膿漏、矯正歯科・矯正・噛み合わせ、審美歯科、インプラント、メタルフリー

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2009.10

千葉市のインプラント専門歯医者  完全に秋の気配です。皆さんいかがお過ごしでしょうか? 私は冬の準備を始めました。石けん、クリーム、化粧水、サラミを作っています。そろそろスモークサーモン用の鱒を釣りに行こうと思っています。
 私事ですが、9月18日にブラケット(矯正治療用の装置)を付けました。30年来の懸案事項はついに解決(?)へ向かって動き始めました・・・。
 ここ数年、矯正治療を希望する患者さんが増えてきています。矯正関係のセミナーにはかなり参加してきましたし、実際に多くの患者さんの治療もさせて頂いています。そういう状況で自分の歯並びがキレイじゃないことは、治療をする歯医者としては「ちょっと問題だ」と思っていました。「そんなに薦めるなら自分もやればいいじゃないか!」ということです。デブなエステティシャンに「ダイエットいかがですか?!」と言わたくないですからね・・・。

院長 加藤昭浩


ひとこと その30 「第2の人生のスタート」

 母親は田舎で2代続いたお医者様の長女で、その地方では「お嬢様」でした。でも、結婚後は専業主婦じゃなく、いろいろと趣味のような仕事のようなことをしていました。私が覚えている範囲では毛糸の機械編みの学校に行き、 手先が器用なのでスカウトされて、そのまま先生になりました。和文タイプライターの学校に行きつつ、印刷の仕事をこなしつつ、先生をしていました。 着付けの学校に行っても、そのまま先生になっていました。 年齢が50を越える頃には手編みをやっていました。これはさすがに先生はやりませんでしたが、非常にキレイな仕上がりでした。私の長男が小さい頃に作ってくれた作品は素晴らしいもので今でも大事にとってあります。そういう母親を見ながら育ったので、女性が自分の洋服を作ることはあたりまえ、自分で着付けをできるのはあたりまえ、と思ってきましたが、どうやらそうじゃないんですね。(笑)
 歯学部って入学時点では学力だけで選抜するんですけど、専門に入って実習が始まると今までと違った「格差」が生まれます。器用さが歴然としてしまうんです。指導教官が学生を集めて目の前でやって見せて、それをマネして自分でやってみるわけです。私は一度見るとできてしまう人なんです。姉もそうらしいです。当然母親もそういう人だから、これがうちでは「あたりまえ」なんです。「今日の料理」で映像を1回見れば、自分でできるのが当たり前と思っていましたが、 世の中ではそうじゃないということを始めて知りました。 同級生が80人いれば上手な人も上手じゃない人もいます。卒業してから経験を積んで、それなりに開業医として通用するようになっていくんでしょう(笑)。ですから「歯医者のかかりつけの歯医者」に行くのは正解です。

歯列矯正  私は卒業時点で二つやりたいことがありました。ひとつは歯周病、もう一つは歯列矯正です。歯を削って被せるようなことは大学6年生の時に患者さんをたくさん配当され、イヤと言うほどやりました(今の大学教育では見学だけです) 。指導教官に「補綴(冠、入れ歯)は卒業だな。」と言われましたし、「職人」のようなことは大学に残ってやるべきことじゃないと思っていました。せっかくなので開業医では全くやられていないことをやろうと思ったわけです。歯周治療は開業医では皆無の時代でした。将来、虫歯が無くなることは予想していましたので、虫歯と関係ない矯正治療にも興味がありました。
 矯正の実習の時は針金を曲げるんです。ジグザグの線のとおりに針金を曲げます。丸い線じゃなく、四角い針金なので、角度が付くとアウトです。紙の上に置いて浮き上がってはダメです。私は指導教官よりも上手に曲げて、スカウトされました(自慢)。しかし、矯正の教授は「矯正治療は特殊だから一般歯科をやってからの方が専門バカにならないでよい」という考えの人でした。素直にアドバイスを聞いて、歯周病にいくことにしました。歯周病治療は器用さとはあまり関係のない世界です。たしかにキレイに歯石を取ることは難しいし、歯周外科治療はテクニックに依存します。OPEは大学にいた頃はガンガンやりましたが、今じゃ年に1〜2回しかやりません。なぜかといえば、キレイに歯石を取ることは大事ではありますが、患者さんがキレイに歯ブラシをすることの方が数倍大切です。歯医者が歯周外科で切った張ったをやるよりも、衛生士さんに3ヶ月に1回PMTCをやってもらう方が患者さんも楽だし、予後も良いです。診療じゃなく動物実験では「神の手」を必要とされることも多くありました。

ダイコクネズミ ラット(ダイコクネズミ)というちょっと大きめなネズミの奥歯に歯周炎を起こそうという実験をやりました。前歯は見えていますが、その奥に離れて奥歯があります。2x3ミリぐらいの歯の周りに細い縫合用の糸を巻くんです。見えないし、指が入らないから縫合用の鉗子で操作するんです。ノドに近いから大きく口を開けさせないといけないけど、呼吸を止めちゃ死ぬし、エーテル麻酔で寝ている間に終わらせないといけないし・・。やっと慣れてできるようになりましたが、今の視力じゃ無理です。まだまだ歯科用顕微鏡の無い時代でしたから。

いい歯医者  「歯周病治療がすべての治療に優先され、まずは土台である歯ぐきの状態を良くすることが必須である」これはペンシルバニア大学で実践されていた考え方です。すべての患者さんは応急処置のあと、全員歯周病の治療から入っていました。昔の話ですから今は違うかもしれません。私はこの考え方が好きで、かとう歯科のシステムにしています。開業以来20年しつこくこのシステムできましたので、今はそれなりに理解されてると信じています。これがうちの「ブランド」です。しつこく20年やってきたから「いい歯医者」という本にも出るようになったのかなと思っています。
 50歳を越えて、第2の人生のスタートです。今までの臨床経験の上に、2番目の選択肢であった矯正治療を本気で始めようと思っています。まずは「患者さんの経験」をするために自分が患者になったわけです。たぶん、大学を卒業してすぐに矯正の医局に入ってしまったら、矯正の専門医にはなっただろうけど、歯周病もわからず、インプラントもできず、審美歯科もできず、噛み合わせも理解できないままだったことでしょう。矯正治療は面白いです。口呼吸やいろいろな癖から歯列不正は発症します。お金にならないけど、生活指導だけで歯並びが治ってしまう可能性もありますから。(笑)

編集後記

週刊朝日の別冊で「いい歯医者」という本が出ました。この本の歯周病専門医のところに「かとう歯科」が掲載されました。どういう選考基準に なっているのかわかりませんが、ありがたいことです。実は発売の4ヶ月ぐらい前から営業電話が何本も入っていました。その本の有料広告掲載の 勧誘電話です。何回もしつこく勧められたのですが、断り続けたのでうちは掲載されないと思っていました。発売後、この本を見て予約してくれる 患者さんが増えてきても、いったいどんな本かわかりませんでした。 お金を1円も払わなかったんで(笑)見本もくれませんでした。 新聞広告で初 めて見て本屋に買いに行きました。どうやら歯周病専門医の項目は美浜区ではウチだけです。その割にはホントの歯周病の患者さんが来ないです ね。おみえになった患者さんの大半はホントの歯周病じゃなくて、通っている歯医者に「歯周病」と言われているのに治してもらえない患者さんで した。ちょっと問題ですよね。診断がつくということは、治療法があるはずですからね。歯科には原因不明の疾患なんて噛み合わせ系ぐらいしかあ りませんから・・。この本を見てインプラントのことを知りたかった方も多いんじゃないかと思います。記事自体にはほとんど一般論が書かれてい て、広告以外にはインプラントは出てきません。インプラントの専門医という肩書きの人がたくさんいるのに、本にできない理由はインプラントの 専門医というものが厚生労働省認定じゃないからです。学会もたくさんあって、基準が明確じゃないですからね。今、認定されている専門医は歯周 病、小児、矯正、口腔外科だけなんです。
 どうやらまた同じような本が出るそうです。有料広告の案内が来ました。前回、よほど儲かったんでしょうね、週刊朝日編集部は・・・(笑)
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