千葉県千葉市の加藤歯科・歯科医・歯医者では審美治療 ・メタルフリー治療・矯正治療 ・歯周病治療・インプラントの治療を行っております。
2013.04
この花見の帰りに昼御飯を食べに寄ったフレンチのお店がいま一番のお気に入りです。予備校時代
に市ヶ谷に通っていたんで、地名だけは知っていましたし、テレビや雑誌でもいろいろと取り上げら
れる「神楽坂」ですが、一度も足を踏み入れたことはありませんでした。雑誌の特集も出るんだか
ら「ランチできるところぐらいあるだろう」程度の認識でした。駅の改札でネット検索して、安く
て良さそうな店を探していました。スマホで目についたのは「オートレーズジュイエ」という意味不
明の店でした。「駅徒歩1分」と書いてあります(実は神楽坂駅じゃなく牛込神楽坂駅)。とりあえ
ず予約してみました。ランチ2300円。まあ、ハズレでも許せる限界です。しかし、地上に出てい
くら店を探してもぜんぜんわからず、直接電話してやっと辿り着きました。駅から5分以上かかりま
した。入り口が奥まっていて、あまり目立たないし、カタカナ表記の看板は無く、歩道に面してオ
シャレな立て看板に筆記体で「Au 13 julliet」と書いてあるだけで、日本人には認識できません。
赤い螺旋階段を上がり、中に入ると小さな店でした。メニューはなく「今月の定食」スタイルで
す。とりあえずランチを注文しました。何が出て来たかもう忘れましたが、前菜一皿、魚のメイン、
肉のメインが出て、ちゃんとしたデザートにドリンクまでついてきます。こってりソースの古典的フ
レンチではなく、味は私の好みでした。当然、値段との兼ね合いなんですが、ちょっとオシャレな
昼のランチには妥当な値段でしょう。食べながら、店の名前が気になってずーっと考えていました。
住所じゃないし、「13」って西洋じゃ嫌われる数字だし・・・。jullietは、もしかしてjulyじゃな
いかと気付いたら、「7月13日」って言う意味じゃないかと思い、ギャルソンに尋ねると「シェ
フの誕生日です」と。実は私も同じ誕生日なんですよね。奇遇というかなんというか・・。料理も満
足でしたが、それ以外にも変な共感を味わいつつ店を出ました。(笑)
春に行って以来、しばらく店の存在を忘れていたのですが、私の誕生日
にどこかで食事しようという話になり、この店を思い出しました。電話で
聞いてみると、当日は常連さんに特別メニューを出すとのこと。単に誕生
日だからという理由で、常連じゃないけど夫婦で参加することにしまし
た。参加者は12名。会費はシャンパン、ワインも込みで1万円。デザー
トまで入れて6皿。ワインは5種類各皿に合わせたモノが用意されまし
た。フランス国内でシェフの修行した地域のワインです。死ぬほど食べて
飲んで、大満足で帰ってきました。それ以来、非常に気に入って、月に2
回以上顔を出しています。ランチは毎月メニューが変わるので、1回昼に
行くと次は別のモノを出さなくてはいけません。いつの間にか値段は4500
円のおまかせランチに格上げされてしまいましたが、アミューズ、前菜2種、魚メイン、肉メイン、
デザートを基本に出て来ます。いきなり行くと準備が間に合わないですから、2〜3日前に電話して
おきます。間違いなく迷惑な客であるだろうことは自覚しています。(笑)
私は気に入ると毎週でも行きたい人なんですが、一般的にはそんなに高頻度でフレンチを食べない
ようですね。3ヶ月に1回が通常のペースらしいですね。以前、良く行っていたフランス料理店(こ
こもランチ3000円以下。ビルの立て替えで閉鎖)は3ヶ月同じメニューでした。内容が3種類ぐら
いあるので、毎月行っても大丈夫でしたが、それ以上の頻度じゃ、同じモノを食べることになりま
す。いわゆるフランス料理に行くとフルコースは前菜、スープ、魚料理、肉料理、デザートとなりま
す。近頃は前菜を2種類選べたり、値段によってメインは肉か魚を選ぶシステムが多いですよね。結
局、肉料理ばかり選ぶことになって、魚のメインってあまり口にしません。この店は特に決まりが
あるわけじゃなく、スープっぽい前菜もあるし、サラダっぽい前菜もあります。完全におまかせなの
で、苦手な食材を知らせたら勝手に料理が出て来ます。どっちかというと魚中心です。
私に対しては、メインの肉は牛、豚、鳥系、その他の肉の4種類を
ぐるぐる回して出しているようです。半年ぐらい通い続けて、前菜か
らすべての料理が一皿として同じ料理は登場しませんでした。シェフ
に聞いたら「ノート付けてます」って。(笑) 足繁く通ううちにフラ
ンス料理の基礎知識をいろいろと教えてもらいました。 牛肉はそんな
に上等な食材じゃないって知ってました?この店で今まで食べた肉類
はヒツジ、エゾ鹿、鴨、ハト、ウサギ、ホロホロ鳥など。牛肉もたま
に出ます。豚はイベリコなど数種類。ここで初めてマンガリッツァ
ポークを食べました。豚なのにハンガリーの国宝なんです。毛むく
じゃらのクマみたいな外観です。当然、フォアグラやリードボーなど
内臓系もいろいろと出てくるので、あまり先入観をもっていると口に
できません。実はそんな私でも、一番最後まで遠慮していたのはハト
でした。すべて養殖しているので、その辺に飛んでいるハトじゃない
んですけど、イメージがちょっと・・・。(笑)でも、食べたらすごく美味しかったです!!
ヒツジ肉はフランス料理では一番好まれるんだそうですが、北海道以外じゃあまり人気ないですよ
ね。勝手な想像ですけど、千葉に住んでいると学校の遠足で某牧場に行きます。そして、昼にジンギ
スカン料理を食べさせられます。うちの娘は何度もこの店に行っているのに「ヒツジはパス」と注
文をつけます。たぶん、あのジンギスカンがトラウマになっているんじゃないでしょうか。(笑)
そろそろ子羊の季節がやってきます。私はちょっと楽しみにしています。日本料理や寿司屋で四季
を感じることはありますが、春夏秋冬の4回が限度です。1シーズンに何度行っても、季節を感じる
ことのできるフレンチの店って良いんじゃないでしょうか。もしも、この店に行く場合はアレルギー
の出る食材は事前に言っておいた方が良いですが、何が出てきても食べてみることをお薦めします。
「闇フレンチ」って言うと怒られそうですけど、食べず嫌いは絶対に損をします。
フレンチの話の次が「原始人食」です。 この著者はちょっと「アブナイ」人で
す。 (笑)前著に「医療ビジネスの闇」という本がありますが、絶版です。代わり
にKindle版が出ています。興味のある方は是非お読みください。「インフルエンザ
ワクチンは打たないで」など紹介されています。たぶん、この「ひとこと」もHPに
は掲載できないでしょう。この本の内容は前著に比べ非常にマイルドです。
近頃耳にする食事療法で「低炭水化物食」って、知ってます?糖質制限ダイエッ
トともいわれています。すでにテレビで報道されていますし、実際にお医者さんから指導を受けてい
る方もいるかもしれません。私自身はダイエット(痩身)には興味ありませんが、今回これを取り上
げた理由は、以前のダイエット法と決定的に違うと思うからです。背景に理に叶った科学的根拠があ
ります。その根拠は「人類の進化」なんです。マクロビにしろ、低インシュリンダイエットにしろ、
何らかの根拠があるんでしょうけど、あまり耳にしません。マクロビはもともと「日本発」ですか
ら現代の我々でもそれほど違和感ありません。玄米菜食は農耕民族の基本的な食事です。それに比
べて、この低炭水化物ダイエットはイヌイット(現在は必ずしも「エスキモー」は蔑称じゃないよう
です)の食生活をマネしたものです。人類が定住農耕生活を始めたのはごく最近(3000~5000年)
のことです。人類としての数百万年の歴史からすれば0.1%以下の時間でしかありません。人口爆発
という特殊事情のために穀物を栄養源にし始めたわけです。(定住したから人口爆発したとも言え
ます。)現在でもエスキモーの一部は摂取エネルギーの95%を肉類から得ていますが、メタボや糖
尿病の人はいません。1世紀前の話になりますが、 シュバイツァー博士がアフリカに到着した頃は
「ガン患者を診たことがない」と語ったそうですし、同時期に10年間エスキモーの治療をした医師
も「ぜんそく、虫垂炎、ガンを見たことがない」と語ったようです。 それならば、狩猟民族的な食
生活をすれば糖尿病やメタボ、慢性病やガンは治るのではないかという発想です。事実、300万年前
の人類と現代人のDNA的な違いはありません。我々が勝手に想像していた「原始人」の飢餓の恐怖
に打ち震える不健康なイメージが変わってきました。先日NHKで「アイスマン(5000年前の氷河に
埋まっていた男性ミイラ)」を解剖する特集を見て感動しましたが、同じような興奮です。
この低炭水化物ダイエットをさらに強く進めたのが、「原始人食」です。詳しい内容は本を読んで
頂きたいと思いますが、糖尿病治療のためだけではなく、ほとんどすべての慢性疾患に対して有効で
あると著者は言い、クリニックを開設しています。(みどりの杜城南クリニック 熊本)
これは面白くなってきました。食事内容で病気が起こる可能性は当然意識していましたが、穀物
を摂取すること自体が問題であるという認識は全くありませんでした。もう一つ非常に面白い点は
「痩せること」が目的であっても、健康増進が目的であっても、慢性疾患の治療が目的であっても
食事メニューは同じでOKということです。「どのぐらい徹底すべきか」が違うので、私のような健
康人は、たまにはフレンチもデザートもOKだと思いたい。(笑)
上の表が大まかな指標です。おいしいモノを愛し、デザート「命」のままで健康生活を目指す私
にとってはけっこう大変な内容です。食事の根本的な構築を最初からやらないといけません。原始人
食では摂取カロリーの10%を穀物にした場合、残りの50%をタンパク質で、それ以外を脂肪で
取ることを推奨しています。そもそも、一日にいったいどのぐらいのエネルギーを摂取する必要があ
るんでしょう?厚労省的な数値は基礎代謝を身体活動レベルで掛け算した数値です。私は2031Kcal
になりました。計算の都合上2000Kcalとして、穀物で1割ですから200Kcalで、1g4kcalの炭水化
物なら50g。同様に1g4kcalのタンパク質で900Kcalは225g、1g9kcalの脂肪なら100gです。乾
燥重量ですから、白米50gは茶碗1杯程度でしょうか。肉、魚、納豆、卵で225gならどのぐらいで
しょう。脂肪100gは無理かもね。果たして、これだけで何が食べられるのでしょうか・・・。
今まで玄米を「良いモノ」と考えてきましたが、必ずしもそうではないようです。玄米は発芽玄米
ならOKだそうですが、いちいち発芽させるのは面倒ですからね。炭水化物の中では白米が一番良
いようです。小麦はグルテンが身体に悪いそうです。だから、パンもパスタもうどんも全部ダメ。豆
類も望ましくないようです。 今の私に穀物をゼロにするほど厳密な食事は必要ないでしょうけど、
昼にパン屋のパンだけっていうのはちょっと考え物です。肉類を多く摂取する方が良いようです
が、霜降りの和牛よりも牧草で育った赤身の方が望ましい。トリもササミ、鹿やマトンはおすす
め。ジンギスカンは超お薦め料理ですね。(笑)卵はお薦めですが、ナマで食べる場合は黄身だけ
が良いそうです。発酵食品は良いようで、納豆、麹、味噌はお薦めです。野菜にダメなモノは少ない
ですが、ジャガイモは望ましくない。塩辛い干物、漬け物はダメ。加工食品はほぼ全滅。甘味料系
も全部ダメ。マーガリンのようなトランス脂肪酸はダメ。油脂としてはオメガ3系が良いそうで、6
系は望ましくないようです。アルコールは全滅。当然、乳製品も全滅です。・・・・。(汗)
発想の転換が必要でしょうね。狩猟生活から定住農耕生活へ変化する中で、しかたなく穀物を食
べ始めたころの気分を取り戻せば良いんです。そもそも「糖尿病」って病気じゃないのかもしれませ
んね。単に「毒物」である砂糖や炭水化物を過剰に摂取しただけのことなのかもしれません。アル
コールと一緒で、許容範囲にすれば良いだけでしょ。過剰摂取で「アルコール中毒」になるのと同じ
ように「糖尿病」になったんです。単に「炭水化物過剰摂取症候群」ってことです。(笑)