大人の噛み合わせ治療や
大人の非抜歯矯正、
子供の矯正治療、一般歯科を
やっている歯周病専門医。
千葉市美浜区の加藤昭浩です。
以前に「断捨離」の話を書きました。
自宅の方は半分ぐらい終わったんですが
診療所は壁紙の張り替えで中断。
断捨離のおかげで
以前から気になっていた本を
家の本棚から発見しました。
安野光雅さんの
「天動説の絵本」
1990年に開業したときに
待合室に置いてあった本。
内容は断片的にしか
覚えていなかったけど、
すごく気になっていて、
もう一度読みたいと思っていました。
表紙裏の挿絵が素敵です。
それだけ覚えていた。(笑)
天動説の絵。
最後に安野さんの解説があります。
「迷信の時代の人々は
今から思うとたくさんの
過ちを犯してきました。
しかしそれは今日の目で
見ているからであって、
当時の考え方からすれば
むしろ正しいことだったと
言える点もあります。」
私は抜歯矯正を
「間違いである」
と、言いますが、過去に数例、
患者さんを抜歯矯正しました。
今の私から言わせれば
「抜歯矯正」は天動説であり
「小児の上顎拡大」は地動説です。
残念ながら、
「小児の上顎拡大」を
科学的に唱える学者は
海外には多数いますが
日本にはほぼゼロ。
大学の歯学部教授に積極的に
拡大矯正をする人はいません。
今、末期がんの温存療法を
完全否定する人はいないでしょう。
近藤先生が「がんもどき」で
学会から袋叩きに会ってから
ほぼ30年。
日本の場合、
それぐらい時間がかかる。
抜歯矯正がアメリカから入ってきたのは
1980年ごろ。
それから30年以上。
上顎の拡大矯正のセミナーが
始まったのが2013年ごろ。
多分、まだまだ時間がかかるでしょう。
残念ながら、
うちの次男も抜歯矯正したし
私自身も抜歯しました。
ホントに、
知識がないのは悲しい。
矯正専門医でない私が
矯正の文句を言うのは
私が歯周病専門医だから。
矯正専門医は治療後の
患者さんの定期検診などはやりません。
それに引き換え、
歯周病専門医は
「歯周病治療に終わりはない」と
知っているから、患者に3ヶ月に1回の
定期検診を義務付けている。
うちの定期検診患者さんに
数名の抜歯矯正患者がいます。
その人たちを数年、数十年と
見ていくと、何がわかる?
ほぼ全員が
食いしばりを持っていて
歯を噛み壊しています。
内側に食いしばりの骨が出ています。
小児の拡大症例。
2015年(8歳)
2021年(15歳)
タイミングを間違わなければ
ほぼ間違いなくキレイになります。
その昔、肉眼で天体観測を
していた時代には、
地動説を証明できませんでした。
天体望遠鏡が発明され、
レンズの口径が大きくなり、
はっきりと間違いが
証明できるまで時間がかかりました。
地動説の絵。裏表紙の挿絵です。
こんなブログを書いていたら
火炙りになったりして・・・。
「炎上」か。(笑)
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
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かとう歯科、矯正歯科
千葉市美浜区稲毛海岸4-14-5
TEL 043-243-4182
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