ニュースレター

ニュースレターVol.91  2021年12月発行

2023年7月27日 ニュースレター

 皆さん、お元気ですか?急にコロナが大人しくなりました。誰も予想できなかったらしいですね。

近頃、歯周病菌と大腸がん、さらには口腔内金属と大腸がんの関係が疑われているそうです。

歯周病菌は定期検診を受けている皆さんにはあまり関係ないかもしれませんが、口腔内金属はどうでしょう?

以前から「メタルフリー」(口腔内金属が無いこと)をお勧めするんだけど、これって自費治療なんですよね。

病気をネタに恐喝するみたいで「口腔内金属があるとガンになりますよ!」

なんて、ホントだとしても言いにくいでしょ(笑)。

まあ、ホントのことなんだからある程度は言いましたけど・・・。

前回、「口呼吸は万病の元!」って感じで書きましたけど、いかがでしょう。

歯並びが多少悪くても「普通の人」という時代はもう昔です。

健康になって歯並びもキレイになる矯正を早めにやりましょう。「

お得です!」って言い過ぎかもしれないけど、健康はお金じゃ買えないですよ。

ひとこと:マウスピース矯正始めました。まあまあ使えそう・・・。

 

定期検診においでの方は目の前にこんなポスターが貼ってあるのに気づきました?

あれだけ「ダメ!」と悪口を言っていた、近頃流行りのアライナー矯正を始めました(笑)。

ダメなのは理解していますが、やはり審美的な面で優れていることが世の中の期待を集めている理由だと思い、

「試しに使ってみよう!」と。

悪いところを患者さんに理解してもらって、まずはやってみることにしました。

と、同時に「問題が起きたらMEAWをやる」ことも了承いただいています。

いろいろな矯正治療の手法を学びました。

人間が赤ん坊から子供へ、小学生から成人に成長していく中で、

どう言う理由で「歯並びが悪くなるのか?どうしていろいろな病気になるのか?」を理解してきたつもりです。

歯並びが悪くなる理由を一言で言えば「上顎の狭さ」です。

これは前回のニュースレターで説明させてもらった4ページの図に示しました。

お時間があったら、もう一度お読みください。

歯並びがキレイな大人になるには、小 学生で上顎が広がっている必要があります。

しかし、もう大人になってしまった人は「矯正治療」を受けなくてはキレイになりません。

最初は歯の表側に装置を付けていましたが、10年ぐらい前から裏側からの矯正治療が増えてきました。

歯の内側に装置を付けて動かすわけです。

でも、よーく考 えてください、上顎の内側には舌が来なくちゃいけないはずですよね。

そこに複雑な装置を入れることができるのは、ホントならばおかしな話・・・。

「そんなことはどうでもいい!!やはり見た目が大事!!」それならば、見えない(見えにくい)素材で矯正治療をすれば良いのではないか?と、いう発想で考えられたのが、アライナー矯正。

3次元のカメラで歯の輪郭が撮影できるようになって、その歯をちょっとずつ動かしていけば矯正治療になるじゃないか!

ということ。開発当初から少しずつ進化してきたようですが、よくわかりません。

私はまだ、基本的に「歯ならべ」と思っています。

世の中の「矯正治療」は見た目が命。機能は二の次です。

3次元データには筋肉の動きが記録されているわけじゃないし、

もしも記録できたとしても、その動きが正しい(望ましい)かどうかわからない。

言えることは、現在噛み合わせの問題がある人はやめた方がいいです。

当然ながら、矯正開始時点では気にならなかった人も終わる頃に気になってくるかもしれない。

なぜそういう可能性があるのか?歯を動かせば、噛み合わせは必ず変わ るからです。

その位置がその人にとってOKかどうかは、予想できません。

一方、私が噛み合 わせの悪い人、顎関節症の症状のある人にやっている方法は、

矯正治療をする前に「噛み合わせ」を変えたら症状が良くなるかどうか?を確認します。

良くならなければそれは別の原因だから、矯正治療もできません。

良くなった人にはMEAWという特殊な針金を使って矯正治療をします。

見た目は悪いですが、 通常よりも早く確実に整えることができます。

といって、良い位置に並んだら、もう完成ではありません。

やはり歯をその位置に止めておく装置(保定装置)が必須です。

矯正装置の装着期間以上は使わないと戻ってきてしまいます。

 

下は治療したのに「戻ってきた」患者さんです。

赤い矢印の歯が強く当たって上の歯の神経が死んでしまいました。

20代なのに、噛 み合わせが悪いことが理由で数本の神経を取っています。

今後もどんどん壊してしまう可能性が大きいことを言い続けてきました。

そこで、産休を利用して矯正治療。9ヶ月でなんとか、無理矢理終了。

でも、歯を動かないようにする保定装置をあまり使いませんでした。

なぜなら、彼女は英語教師。「授業中はやらなくていいよ。」とは言ったけど・・・。

一番下の写真は最近の写真。あれ?2014年の写真と同 じ・・・。

見事に元通りになりました(笑)。さあ、アライナー矯正の出番です。

どうなるんでしょう?? 

楽しみだよね。

 

写真と3Dデータを送ると

 完成予想図が送ってきます。

画面上で色々な方向から見て、修正を指示して、何度かやりとりして、OKを出すとアライナーが送ってきます。

彼女は20枚(40週)で完成予定です。

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